3年費やした全身タトゥおばさん、盲目で自分の姿を見れずも偉業達成

2014年02月05日 ギネス タトゥ 偉業

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TATOOOBASAN04.jpg激痛に耐え抜いて偉業を達成したフランさん。
全身タトゥは10代の頃からの夢だったという。

 ウェールズ在住の女性フラン・アトキンソンさん(52)は、これまで3年間、416時間もの長い間、激痛に耐えながら全身にタトゥを施している。すでにタトゥは首から足首にまで及び完成目前だ。しかし、この偉業にはひとつ付け加えなければいけない。このような世界レベルの全身タトゥだというのに彼女は盲目のため、いっさい自分の姿を見ることができないのだ。英国デイリー・ミラー紙電子版が伝えている。 

 フランさんは10代の頃に突然、網膜色素変性症といった重度の視力障害を引き起こし、失明してしまったという。だが、その頃から、常にボディアートとしての「タトゥ」に強い情熱を持っていた。彼女はどうしてもその後の人生でも夢をあきらめきれず、今から3年前、夫のロンさんの協力を得て夢実現への第一歩をスタートした。

「3年前のある日、朝目覚めると、何かが私の心の中をクリックしたの。その瞬間、私は完全な全身タトゥにしようって決めたのよ」

 当初、タトゥを施すのは週に2時間程度だったが、最後の一年半はそれまでの倍となる週4時間のペースでボディアートは全身に広がっていく。フランさんは激痛に耐え抜き、416時間の挑戦を終えようとしている。彼女の夫・ロンさんは、見事なタトゥを前にこう語っている。

「彼女は人を驚かすのが好きなんだ。以前からタトゥを入れたがっているのは知っていたので、夢が実現できるように支えてきました。きっと、タトゥは中毒性もあるんでしょうね」

 タトゥ中毒であることも自覚するフランさんによると、もっとも痛みを感じたのはヒザ頭、脇の下、足首だとのこと。それを416時間も続けることができたのは、夫のロンさんとタトゥを施したボーマン氏らの存在を抜きには語れないだろう。自身にとっても最大の作品となったというタトゥ・アーティストのボーマン氏は満足げにこう語る。

「フランは頻繁に来ていたから、我々は良い友達になることができました。彼女は背中にエジプトのテーマを入れることだけを条件にして、それ以外は私のアートを信頼して任せてくれました。これまで長い間、細かい作業を続けてきましたが、完成したタトゥの全体を見て、我ながら衝撃を受けました。私とロンの2人で、フランにはこと細かにタトゥの説明をしました。最終的な結果にはひじょうに満足しています」

 現在、フランさん夫妻は、この大偉業をギネスブックに申請することを考えている。

Written by 内村塩次郎

Photo by Virgin Media Group

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