R-1ぐらんぷり優勝・濱田祐太郎さんの漫談を「自虐ギャグ」だと揶揄している人々へ

2018年03月07日 R-1ぐらんぷり 優勝 濱田祐太郎 視覚障害 障害者

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 はじめまして、リブです。
 欠損バー ブッシュ・ド・ノエルで働いています。欠損バーというのはその名のとおり、身体の一部が欠損している人が働くバーです。欠損している部位は女の子によって様々ですが、私は右目を欠損しております。

 昨晩、視覚障害を持つ濱田祐太郎という方がフジテレビのR-1ぐらんぷりで優勝しましたね。

「僕、目見えないけど二度見しましたからね!」
「ダダダ、ダーツゥ!?」

 障害を武器にしたネタとそれを暗く感じさせないテンポの良い話し方で、その様子をテレビで見ていた私はすぐに彼の漫談を好きになりました。

 濱田さんは右目は全く見えず、左目は光覚があるのみのほぼ盲目の方です。
 私も同じく右目は全く見えませんが、左目の視力は眼鏡をかければ0.5程度出すことができます。
 障害者手帳を取得できる視覚障害認定の中では私は6級、一番障害の程度が低く白杖も必要としません。それでも共通する視覚障害あるあるがあって、見ていてとても面白かったです。

 例えば、見えないと説明した直後に「じゃあ今見えてる?」と聞かれたりとか、障害が原因で「使えないものは全て爆発して無くなってほしいでしょ?」と聞かれたりとか。

 ただ、こんなに面白いんだから優勝してほしいなと思う反面、優勝することはないだろうなとも思っていました。


「無理してそんなことしなくていいから。」


 私が自分の障害について積極的に触れると、こう言われることがあります。

 たとえば、私は欠損バーで働くこととハロウィンの日に仮装をすることが大好きです。普段は義眼や眼帯や前髪などで右目を隠していますが、この日だけはその右目が周りの人が真似できない特殊メイクや個性に変わります。

 ですが、私が右目を露出することを「好きなことだと思い込んで無理をしている可哀想な状況」だと思い、やめなよと言う人は一定数います。

 上記のようなイベントごとでなくとも、日常生活で濱田さんのネタのような冗談を私自身が言うと笑ってくれる人は少なくて、困った顔をさせてしまうことが殆どです。
 あくまで私の経験則ですが「障害のことは障害者自身がネタにしていても触れてはいけない」って思っている人ってすごく多いです。


 だけど、そんな人が多い中で持ち前の話術でこんな風に自分の障害を笑いに変えて、更にグランプリをとれるなんて、障害関係なく濱田さんの努力と才能があったからこそだと思います。

 彼ならば、これから活躍していく中で「障害者は」という世間の意識を少しでも変えてくれるのではないかと、期待している私がいます。
 私は彼と比べたらミジンコほども及びませんが、ミジンコながらに頑張っていきます。まずはサイボーグ風義眼を作りたいなー。(文◎リブ 欠損バー『ブッシュドノエル』所属)

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