刺青裁判で彫師に逆転無罪 山本KIDさんに学ぶタトゥーを入れている人の嗜み

2018年11月15日 タトゥー 久田将義 刺青裁判 嗜み 山本KID 逆転無罪

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 医師免許がないのに、タトゥー・刺青を入れたとして裁判が行われました。医師法違反かどうかの控訴審(一審は罰金)は大阪高裁で彫師に無罪判決を言い渡しました。

 タトゥー、刺青に対する認識は、要するに「入れている人の態度」だと思っています。以前、タトゥーは是か非かという記事を書きました。


【刺青裁判】あなたはタトゥー・刺青を受け入れられますか?

 ドンブリ(全身に刺青入れている人)の彫師の「刺青は自己満足ですよ。人に見せるものではないです」との言葉を紹介しました。

 これが嗜みだと思います。

 煙草と似ているとも書きました。見ている人、周囲の人が不快に思うなら、タバコなら喫煙所、タトゥー・刺青なら同好の士が集まるような場所で、お互いに見せながら「こういう風に入れているんだ」などと楽しむのが良いでしょう。

 タトゥーと刺青(和彫り)は違います。が、最近はタトゥーが刺青に寄せてきているので、違いが分からなくなってきています。日本の文化、例えばアニメやラーメン、寿司などが海外で人気なように、刺青も海外で支持を得ているようです。 

 僕の認識ではタトゥーはアメコミ。刺青は水墨画と勝手に思っています。タトゥーはペタッとした感じで「シール」を貼っているよう。刺青はグラデーションを使用して「絵」のようになっています。トライバルもタトゥーと同一でしょう。

 海外からの観光客やスポーツ選手、最近はプロ野球は選手でも腕に彫っている選手が増えてきました。現在、MLB選手が来日していますが、メジャー最高のキャッチャーと言われているモリーナ選手は首に入れているので大変目立ちます。これに対して不快感を示す声は聞こえてきません。ミュージシャンで入れている人に対しても反対の意見は聞かれません。

 刺青寄りになってきたタトゥー。そのつもりで堂々と露出していると反社会的勢力の人間たちがしている刺青のように見え、不快感を示す人がいるのも分かります。国外ならともかく、タトゥーを堂々と日本で晒して歩くのはリスクを伴うと言う事は自覚しておくべきでしょう。

 先日、亡くなった山本KIDさんは言わずもがなタトゥーに非常な愛着を抱いていました。タトゥー当然、肯定的でしたがそれでも日本の雰囲気に合わせようしていました。「アウトデラックス」という番組でこんな事をコメントしていました。

「俺はマナーはちゃんとしているんで。(電車に乗っていて)周りぱっと見ると俺んとこだけ(人が)いないんすよ。坊主に(タトゥーの腕を)出しているから。俺ホントこんな感じなんすよ(と小さく座る姿に)。で、やべー誰も座らねえ、悪いなと思って。端っこの人が抜けたら、すーって行ってスライドして端っこに行くんすよ。そうすると段々あっちの方から人が座っていく。で、俺の隣に座っている人にはいい奴だな。隣に座ってくれて有難うって」

 入れている人も信念を持っている人もいます。山本KIDさんの行動こそ、「嗜み」というものではないでしょうか。そして、それを大切にしていきたいものです。「I Believe」(山本KIDさんの入場曲)が大事です。(文◎久田将義)

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