コンビニ経営は死と隣り合わせ 元店長が語る誰も知らないオペレーション 「頭が悪いとできない仕事」

2019年03月06日 24時間営業 セブンイレブン フランチャイズ店 批判

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 東大阪市のセブンイレブン・フランチャイズ店(以下:FC店)のオーナーが、自主的に24時間営業を取りやめた問題は未だにホットな話題だ。

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  報道によるとオーナーは、セブンイレブン本部から契約解除と違約金1,700万円を通告されたようで、これが拡散されるやいなや「24時間営業批判」の大合唱が聞こえてきている。

 それを知ってか知らずしてか、3月1日にタイミングの良すぎるニュースが流れた。

3月中旬から順次、宮城、栃木、千葉、東京、愛知、兵庫、福岡、熊本の8都県の直営店10店で、営業時間を午前7時~午後11時とする実験を開始する。
セブン-イレブンは、米国本土の創業時も日本国内の創業時も営業時間は午前7時~午後11時で、社名の由来ともなっている。
対象店舗や実験期間は未定だが、夜間に店舗を閉店した時の、お客の反応、売上、客数、作業効率、収益性などを検証する。
2018年11月現在のセブン-イレブンの総店舗数は2万700店で、うち2万309店(構成比98.1%)がフランチャイズ店となっている。直営店は391店(1.9%)。【出典元:流通ニュース】

 東洋経済オンラインの取材には「24時間を見なおすつもりはいっさいない」と、古屋一樹社長が答えているのに、真反対の動きではないか。

 マクドナルドが発明したと言われる「オーナー商法」だが、法的に問題はないにしろ、やはりFC店経営は限界に来ているのではないだろうか。もし、過労で誰かが亡くなるようなことがあったら法整備は必至だ。その時のために企業としても保険がほしいはずだ。

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「もう、無理だと思いますよ。人が必ずいる経営は」

 本サイトにそう語るのは、元コンビニの店長。直営店から出向させられていた人物だ。

「例えば夜勤だって、とにかく分単位でやることが多い。22時に入ったとしてすぐに日付が変わる前に廃棄商品を回収し、夜中何度もやってくる配達に合わせて処理をしていかなければならない。その合間に店内を清掃してピカピカにし、収納代行(公共料金の支払いなど)の整理、新聞回収、宅急便、雑誌などを返品処理し、朝方にドッとやって来る客にむけてチキンやからあげを作り、おでん、肉まんあんまんを用意する。頭が悪いと出来ない仕事なんです。バイトが見つからない時はこれを店長が一人でやらなければならない。寝ないで24時間働くなんて死と隣り合わせですよ」

 地方の時給はどうなっているのかと本サイトが調べたところによると、愛知県豊明市のファミリーマートの夜勤バイト代が約1,125円、京都市京阪七条のファミリーマートが920円から(日勤も含め)、北九州市小倉区のセブンイレブンでは約1,100円という状況だった。

「そんな時給で来るわけないんですよ若い人が。だったら他の仕事をするでしょう。だから今は外国人が頼りになっているんです」(同上)

 テレビ番組で芸能人がコンビニの外国人スタッフの日本語がおかしいと笑いを取るような番組が先日流されていた。お笑い芸人たちはこのハードな激務をこなしながらも、日本語を学んでいる彼らの存在を一体どれくらい高い位置から見物しているのだろうか。

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「Amazonが日本でもスーパーを始めたら、コンビニは大打撃を受けてしまいます。その前になんとかシステムを作り変えないと、全てが駆逐されてしまうかもしれませんね」(ITジャーナリスト)

 大手ECサイトのAmazonは、自動的に買ったものをAmazonPayで精算してくれる小型スーパーを米国で実験しており、これが完全パッケージで日本へ上陸してきたら、とんでもないイノベーションが起こると言われている。

 日本にコンビニが誕生して約45年。ここへ来て急激に進路変更を余儀なくされている。

 余談だが、件のセブンイレブンFC店の口コミサイトには、オーナーの人格に対する批判やトイレが使えないなどの苦情が数年前から寄せられていることが話題となっている。セブンイレブン本部は「契約解除を通達したことはない」と主張しており、双方の意見が真っ向から食い違う点を今後も巡視していくつもりだ。(文◎編集部)

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