ジャニーズたちの進路 関ジャニ∞渋谷すばる 37歳の決断(2)|平本淳也

2018年04月16日 ジャニーズ 平本淳也 渋谷すばる 脱退 関ジャニ∞

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 ある種の組織から脱しようとすればメリッサともデメリットもあるが、個々においては時期・タイミングより重要なものはない。例えからは遠いが、山口百恵さんも人気絶頂だった当時の引退だったからこその伝説であり、世界の王貞治にしてもまだまだホームラン王(狙える本数を記録しながら)のまま引退だった。渋谷と比べるのはオカシイが言いたいのはタイミングである。いつどのようにというのは非常に大事だ。

 東大や一橋を自主退学する人だっていれば、国家公務員を辞めて独立したり、大手銀行や商社など競争率も高い就活に勝って残ったとしても数年後に平気で辞めちゃうとか、最近の「自由さ」は異常なほどだが、人手不足もあって「職は選べる」し、情報も簡単に手に入るから「環境も選べる」うえ、働き手の環境はまさに「改革」を迎えている。

 これら一般的な社会環境と置き換えたら、グループを脱退したりジャニーズを辞めたりといった例も何の不思議は残らないし、事実として多く存在している昨今でもある。例えば「立場が不満」と訴えてグループから脱退した山下や、ジャニーズまで辞めた赤西など成功例と評価しても良いでしょう。

 いつまでも「子供じゃない」ので、言いたい事は言うし、立場や将来だってみんな考えている立派な大人である。関ジャニ界隈では、30代後半に突入した年長となる渋谷は、村上と横山と並んで81年組。桜井や滝沢あたりとも同級という世代だ。

 いわゆる「滝沢世代」と称されるジャニーズの歴史上でも実に豊かで厚い層の年代となっている。渋谷も「ジュニア」がスターとなり単独ライブを開催するまでの人気を得た90年代後半に躍進した主要メンバーで、この後、知名度を上げた2~3年後に関ジャニは結成された。

 もちろん渋谷の存在も当時からスバ抜けていて、注目度は錦戸と並んで常に上位という立ち位置。歌唱力の定評も確かで昔から随分と褒められていた。顔立ちから中居に似ているなどとイジられたり、それをモノマネ(中居の)でリアクションするなどサービス精神も十分で、まさに関西からの新しいスーパースターとしてKinKi Kidsに続く大きな期待とともに輩出され、近年ではコンサート動員数で1位を保持するなど人気は非常に高い。

 世間の意識とは異なり皆驚くが、ジャニーズで最も利益率が高いのが関ジャニであり、それはSMAPの現役時代を凌いでいるし、また嵐より柔軟性稼働率が高い分、ビジネス的にも極めて優秀な面々である。それにジャニーさんは演歌と関西が大好きといった定説を踏まえたら関ジャニの役どころも重要になり、2020年には世界に向けた「日本のジャニーズ」の演出には欠かせないところでもある。

 3歳下の赤西や4歳下の田口、あるいは元SMAPたちなどメディアからは次第に遠くなってゆくが、活動は忙しいくらいに詰まっているし、また自由な分だけ未来設計も揚々と楽しんでいる。そんな彼らも渋谷もジャニーズなくしては存在していないが、自分自身の時間を永遠に担保する必要もない。手にした自由をどのように使おうが彼らの勝手である。

(文・平本淳也)
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