どや顔&自慢話&妊婦ヌード......芸能人たちのスタイルブックを読み漁っていたら鬱になった|文◎森裕美子(裸の女ライター)

2018年01月11日 

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こんにちは、森裕美子と申します。雑誌BLACKザ・タブー誌面で主に芸能人やテレビを批判する記事を書いていました。「批判するんだからお前も服を脱げ」と今から考えると意味不明なことを言われ誌面で裸を晒していました。雑誌の休刊とともに私も廃業...。2年ほどずっと暇だったので女性タレントのスタイルブックをブックオフでたくさん買って読んでました。

人気女性タレントの皆さんは「結婚」「妊娠」「育児」と様々なステージごとにわけて、単行本を出版できるようで私のような貧乏ライターにとっては、うらやましい限り。女性として結婚した(勝った)のが嬉しい気持ちはわかりますが、このテの本を読んでいると夫婦の写真が入った皿を引き出物で貰ったときの"金返せ!"という感情が不意に沸き起こってしまいます。

タレントとしては女性の支持を獲得して、次のステージに進むための大切な作業なのかもしれませんが、中には出版直後に離婚してしまった人も。人生って難しいですね。

 

『結婚って素敵だよぉ』編

 

「東原亜希のHAPPY BOX♥」東原亜希/KKベストセラーズ

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※不思議な力を持つ東原さんがセレブとは何かを教えてくれます

泣く子も黙る「デスブログ」の著者として、日本中を恐怖に陥れている東原亜希さん。2人の子供を出産し、育児中当時のスタイルブックです。

前半部分は、夫の井上康生さんが柔道家としての現役を引退後、スコットランドのエディンバラに留学した際に同伴し、英国で出産した際の苦労話で占められています。ただし、英語は苦手なままで現地でも日本人と一緒にいたとか。滞在先はエディンバラのはずですが、車で7時間もかかるロンドンのお気に入りショップをたくさん紹介してくれています。

中盤では日本での子育て話。渋谷のカフェや横浜のおもちゃ店、三浦半島の公園などお気に入りスポットの紹介が続きますが、どこに住んでいるんでしょう? 行動範囲の広さはさすがセレブって感じです。さらにファッションやコスメなど、自分のお気に入りを紹介。

ただし、芸能人なのに「フォトスタジオで写真を残してみては?」って提案には若干お金の匂いが......。「家族の健康は食事から」って割にはたった2Pで食器の自慢のみ。不安が残る読後感の1冊でした☆

 

「ユキナ婚。」 木下優樹菜/講談社

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※ドブの臭いの息を吐く旦那に 素敵な愛のラブレターが満載

「ニャーちゃん、トトちゃん」と呼び合うバカップルの浮かれっぷりが溢れ出ている内容。読んでいるだけでお腹いっぱいになるほど、多幸感に溢れています。2人の共通の趣味であるディズニーランドで挙げた挙式、コダワリのウエディングドレス、メイク道具の紹介はもちろんですが、随所に愛を語るフジモンへのラブレターが満載。自慢は姉2人を軽くdisる「NOTでき婚」だそう。さすが元ヤン、世間とは価値観が逆転しているようです。

 

「純婚」 小森純/双葉社

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※ギャルたちに対して結婚の 新しい概念を語ってくれます

表紙と帯のデザイン、タイトルまで「ユキナ婚。」にそっくりの1冊。警察に連れていかれ、家族を崩壊させるほど荒れた10代の思い出はサラッと流し、家族へ感謝。料理のレシピは美味しそうで、家庭的な側面も感じさせてくれます。ダンナさんとの出会いや交際遍歴をたっぷり語り、「ウチらがあえて"デキ婚"しなかったことをギャルに発信したい」とメッセージもユッキーナそっくり。っていうか、ギャルってそんなにデキ婚ばっかりなんでしょうか?

 

「ほしのあきのMy Happy Story♥」 ほしのあき/ワニブックス

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※競走馬に乗って現れた王子様 もうお金には困らないでしょう

「競馬騎手と、競馬番組MCの恋。私の王子様は、本当に馬に乗って現れました」と、のっけからブチかましてくれます。男性誌でオナペットだった過去は完全に封印し、"私はプリンセス"と言い切る神経の太さに、姉さん女房の心強さを感じさせます。結婚前から同棲生活を開始し、ダンナのマンションに上がりこんだようですが、インテリアは勝手にブリブリの少女趣味で統一。20代前半で年収5000万を稼ぐダンナの収入があれば、文句なしの勝ち組ってか!

 

『子供って天使だよぉ』編

 

「Rinka's Only Days」 梨花/SDP

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※日本を代表するモデルさんの 誰も知らない悩みをチラ見...

「妊婦姿って(中略)あまり...人に見せるものではないと思ってた」という割には、お腹がしっかり写った写真を12カットも公開してくれるサービスっぷり。何度も流産を経験した結果の妊娠の為か、文章のトーンはかなりシリアスで、ちょっと息が詰まりそう。バラエティで活躍していた頃のキャラは感じさせず、前半は女性としての悩みを赤裸々に告白しています。中盤から後半にかけてはたっぷりとお気に入りの高級アイテムを公開してくれますが、ダンナさんや自宅の写真など、プライベート情報が皆無なのが......。

 

「mammaともさか にんぷちゃん編」 ともさかりえ/インデックス・コミュニケーションズ

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※ママたちのバイブル化してる? ロングセラーの中身とはーー?

けっこう前の本ですが、いまだに書店に並んでいました。ともさかりえさんは、何と第1子を自宅で出産。出産までの毎日を日記形式で綴ったのがこの本です。自宅分娩を選んだ芸能人は少ないので、この本がいまだに売れているのかもしれません。ところが中盤、気になる記述が。助産師さんの勧めでホメオパシー治療を始めたとか。日本では医療行為と認められておらず、死亡事故も起きているのに......。残念ながら、一気に読む気が失せてしまいました。

 

「青木さやかの妊娠・出産・育児NOTE」 青木さやか/saita MOOK

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※とっても大きな豪華本! 母として頑張る女芸人の私生活

この本はムックのため、かなりデカいサイズです。青木さんって確かお笑い芸人だったハズですが、お笑いの要素は皆無。普通の女性タレント本よりも贅沢な内容で、妊娠〜出産〜子育ての苦労をまじめに語っています。産後の骨盤トレーニングや料理のレシピなど、母としても頑張っているようですが、この本の出版1年後には離婚。子供のためには離婚しないことが1番大切な気もしますが、負け組三十路女のやっかみです。すみません!


文◎森裕美子

年齢非公表(推定30代後半)。
怠惰な生活と身体で稼ぐことが得意なライター。
休刊した雑誌『BLACKザ・タブー』にてデビュー。
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