2018年1月28日、ハロー!プロジェクトのメンバー総出演による新春コンサートツアー『Hello!Project 20th Anniversary!! Hello!Project 2018 WINTER 〜FULL SCORE〜』の名古屋公演に、モーニング娘。の1期メンバー・中澤裕子、飯田圭織、安倍なつみ、石黒彩、福田明日香の5人がサプライズで出演しました。
20年前の1998年1月28日にメジャーデビュー・シングル『モーニングコーヒー』をリリースしたということで、ファンの前で件の歌を熱唱し、おおいに話題となったのです。
この5人の中で、往年のファンから「よく正式に戻って来れたなあ...」といった感想が相次いだのが、福田明日香です。
というのも、福田の卒業は、当時ちょっとセンセーショナルなものだったからです。
福田は1997年のモーニング娘。結成時に第一期メンバーとして選出され、1998年にデビュー。
当時、最年少の12歳ながら、プロデューサーのつんく♂(49)から「5人の中で一番歌がうまい」と太鼓判を押されるほどの圧倒的な歌唱力でした。
可愛いルックスなのに大人びたキャラだというギャップも相まって、安倍と人気を二分する中心的存在となりました。
しかし、モー娘。の人気も出てきてこれから...という1999年、事務所やつんく♂の必死の説得も空しく「学業に専念したい」という理由であっさり脱退してしまったのです。
それゆえ、ファンからしたら"わずか2年でケツを割ったワガママな人"というザンネンな印象が残っていることも否めません。
そんな福田が20年の時を経て戻ってきたのだから、なかなか感慨深いものがあります。
ここで編集部が入手した、福田に関する貴重なエピソードを紹介したいと思います。
話してくれたのは、福田の実家である東京都内のフィリピンパブに遊びに行ったことがあるという地方在住の30代女性・Mさんだ。彼女は熱烈な福田ファンゆえ、聖地巡礼気分で店を訪れたら、なんと本人に会えてしまったという経験をしていました。
「2009年8月頃のことでした。せっかく東京へ遊びに行くので、福田さんに会えないかな〜と思って、"モーニング娘。 福田 実家"とかでキーワード検索したら、運良く実家のフィリピンパブの住所が分かって(笑)」
店に入ると、店内はダンスができるくらいの広さ。入口のカウンターには日本人の可愛い女性がいて、あとはフィリピン人のホステスが4〜5人待機していたそうです。
「ボックス席に通されると、カウンターにいた可愛い子が来てくれたので、福田さんのファンだと伝えたんですね。そしたらその子が『わたしです』ってニッコリ笑ってくれて!! すごく痩せてキレイになっていたので、初めは気付かなかったんですよ」
昔と変わらないツルツルの色白肌が印象的だった、と興奮気味に語るMさん。行った日がたまたま平日の早い時間帯で客が少なかったため、福田とかなりじっくり話すことができたようです。
「モー娘。のことを質問したらムッとするかな...とか思ってたんですけど、何でも気さくに答えてくれました。在籍していた時はなっちと一番仲が良かったとか、『LOVEマシーン』の直前にやめたから惜しいことした、とか言ってましたね。
あと私、加護ちゃんが好きなんで『あの事務所の辞めさせられ方ってどう思いましたか?』って聞いたら『かわいそうだと思った』ってすごく加護ちゃんを心配してましたよ。やさしいOGなんだなって思いました」
そんな福田は最終的に、なんとMさんとモー娘。の曲をデュエットしてくれたのだとか!
「モー娘。時代の曲は歌わないというのを雑誌で読んだ事があったので、ダメもとで恐る恐るお願いしたんです。そしたら『自分が引退してからの曲ならOKです』と言ってくれて。『ザ☆ピ〜ス!』を一緒に歌ってもらいました」
気さくにデュエットをしてくれた福田明日香に乙女感動したとか
歌っている福田の姿にスターの風格を感じたというMさんは、デュエット後、福田に「また芸能界に戻ったりしないんですか?」と質問。
すると福田は「狭い世界が好きだから、今の生活が気に入ってるんです。もう戻る事はないと思います」と微笑んだのだとか。
そんなフィリピンパブの出来事から9年後。
結婚し、一女を授かり、現在は働くシングルマザーとしてファンの前に帰ってきた福田の歌声は、酸いも甘いも噛み分けたからだろうか、デビューの頃よりさらに深みを増したものになっていました。
これからは素晴らしい歌手として、さらに高みに登っていってほしいと願っています。
取材・文◎編集部
愛の種(20th Anniversary Ver.) - Single
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