どんどん膨れ上がる東京五輪の予算 映画『アルキメデスの大戦』は現在を描いていた|プチ鹿島

映画「アルキメデスの大戦」公式サイトより

8月15日の終戦の日に読んだ記事がずっと気になっていた。日刊ゲンダイの「舘ひろしインタビュー」である。映画『アルキメデスの大戦』に山本五十六役で出演ということで資料を読みなおしたら以下のことを思ったという。

《みんな戦争のことを話したがらないけれども、実はここをもう一回総括するべきだと思う。なぜかというと、太平洋戦争というのは日本のエリートたちが犯した失敗の宝庫だから》

《どうしてうまくいったのか、なぜ失敗したのかを検証しないんですね。失敗したことに関して、傷口に塩を塗るなみたいな風潮がある。日本人にとって気分がいいのかもしれないけれど、それは戦争について真剣に考えていないんじゃないかと思うんだよね》

質問者に『日本では政治を語る風土があまりなく「芸能人はノンポリであれ」という暗黙のルールがあります』と問われると、

《これは政治的に発言しているんではなくて、歴史から学べることが大いにあるということ》

と答える舘ひろし。素晴らしい言葉。

で、先日やっと『アルキメデスの大戦』(山崎貴監督)を観にいった。「これは、帝国海軍という巨大な権力に立ち向かい、数学で戦争を止めようとした男の物語」とあった。

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