関ジャニ∞・村上信五が主演した秋のスペシャルドラマ『ハクション大魔王』(フジテレビ)が平均視聴率8.6%(関東エリア、ビデオリサーチ調べ)を記録した。
ジャニーズの漫画実写化ドラマと言えば、SMAP・香取慎吾の『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(TBS系)を筆頭に、嵐・大野智の『怪物くん』(日本テレビ)、KAT-TUN・亀梨和也の『妖怪人間ベム』(日本テレビ)などがあったものの、ジャニーズ所属のアイドルが大柄でタラコ唇のハクション大魔王役にキャスティングされたのは良くも悪くも衝撃的だった。また以前、関ジャニ∞がセブンイレブンとコラボした際に、メンバーの顔写真がプリントされたミニうちわが発売されたものの、村上のうちわだけはいつまでも売れ残っていたこともあり、関ジャニ∞ファンの間では「村上なら低視聴率も仕方ない」といった声もあった。
だが、今回の『ハクション大魔王』はそこまでひどい作品だったのか。今期のジャニーズ主演ドラマ視聴率(最新話)を調べてみると、意外な健闘ぶりが見えてくる。
・木村拓哉主演『安堂ロイド~A.I.knows LOVE?~』第6話11.4%
・長瀬智也主演『クロコーチ』第6話8.8%
・草彅剛主演『独身貴族』第6話10.1%
・亀梨和也主演『東京バンドワゴン』第6話6.8%
「今期のジャニーズドラマの視聴率はどれも好調とは言い難い。とくに日曜夜7時は人気バラエティが特番を組む激戦区だということもあり、フジテレビが長いこと『ほこ×たて』でも数字を取れなかった枠です。そう考えると、キムタクや長瀬のように柴咲コウや剛力彩芽といった人気女優による援軍もなく、村上と子役がメインキャストという『ハクション大魔王』の視聴率8.6%は大健闘した部類に入るのでは」
そう語るのはテレビ雑誌編集者。実際、『ハクション大魔王』を見た一般視聴者の反応は「まさかこのドラマで感動して泣くとは思わなかった」「笑えたし感動した」「ハクション大魔王で泣けた自分、病んでるかも」など好意なものが多かった。ジャニーズ仕事としては負け戦と思われた村上信五の『ハクション大魔王』だが、数字以上に残したインパクトは大きかったのかもしれない。
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Written by 北里雅俊
Photo by ハクション大魔王公式サイト(フジテレビ)