元キリン営業部長が「結婚詐欺師」に! 山田直祈主演舞台に萩庭貞明監督も太鼓判
キリンビールを退社した主演まで上り詰めた俳優・山田直祈の演技に注目。「詐欺男とがめつい女たち」が6月25日から開催
元キリンビール営業部長という異色の経歴を持つ俳優・山田直祈が、6月25日から28日まで東京・築地本願寺ブディストホールで上演される舞台『詐欺男とかめつい女たち』で主演を務めることが分かった。
同作は、結婚詐欺の被害に遭った女性たちと探偵が手を組み、巧妙な手口で女性たちをだましてきた詐欺男を追い詰めていく人間ドラマ。探偵役の田中由美子と山田によるダブル主演作となる。
共演には諌山純子、濱田のり子、江口ナオら実力派ベテラン陣が顔をそろえ、友情出演として山本みどりも参加。さらに山下ナオ、原布助、宇津木泰蔵、渡辺マサシ、トミナガココロ、比田井彩歌、羽音莉花、木下瑞己ら幅広い世代の俳優陣が脇を固める。
山田といえば、大手企業の営業部長という安定した地位を捨て、俳優の道へ飛び込んだ異色の存在。高い集客力と歌唱力でも知られ、近年は舞台を中心に活躍の場を広げている。
そんな山田だが、今回の主演決定時は喜びよりも不安の方が大きかったという。
「前作の『浮気男とがめつい女たち』は好評だったので、今作品が発表された時にはプレッシャーが凄かったですよ。ベテランが多い中でダブル主演とはいえ主役としての責任は重いし、集客もうまくいくのかなぁ、と心配ばかりで。そして、結婚詐欺師役なんて悪役としては最低ですよね(笑)」
主演としての責任に加え、今回挑むのは女性たちを翻弄する結婚詐欺師役。イメージとのギャップも大きく、相当な覚悟を持って臨んだようだ。
だが、稽古が始まると空気は一変した。
「不安と緊張で迎えた顔合わせは、思いがけず和やかで、期待と楽しみに変わりましたよ」
現場は終始良好な雰囲気で進行しているといい、山田自身も役への理解を深めながら本番へ向けて調整を続けている。
そんな山田に期待を寄せるのが、『ミナミの帝王』シリーズなどで知られる萩庭貞明監督だ。
「山田君は、脱サラした役者の中でも芝居を勉強しようとする意欲がある。これから大きな舞台に立つための応援という意味でも起用している」
芸能界では異業種からの転身組も少なくないが、萩庭監督は山田の真摯な姿勢を高く評価。将来性を見込んでいるという。
営業の最前線で培った経験を武器に、今度は舞台上で“最低の男”を演じ切る山田直祈。果たして結婚詐欺師はどのような末路を迎えるのか。
公演は6月25日に開幕し、28日に千秋楽を迎える。
山田は最後にこう呼びかけた。
「お忙しいと思いますがご来場を心よりお待ちし申し上げます」
元トップ営業マンが挑む悪役人生第2章。その演技に注目が集まりそうだ。(文・写真@霜月潤一郎)