え? あのグランドプリンスホテル新高輪・飛天の間で!? モーニング娘。’19の初ディナーショー見てきた!
テーブルにはカードが。中にはメンバーによる手書きメッセージも
グランドプリンスホテル新高輪 飛天の間。フジテレビ系『FNS歌謡祭』の会場であり、数々の有名芸能人の結婚披露宴にも使われる格式高いその場所で、モーニング娘。’19のディナーショーが開催されました。
2月17日、『Hello! Project 20th Anniversary!! モーニング娘。’19 ディナーショー「Happy Night」』と題して行われた今回のイベントは、現在のモーニング娘。としては初めてとなる本格的なディナーショーです。
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13時30分開演の昼の部と18時30分開演の夜の部の2回公演で、筆者が足を運んだ昼の部のチケット料金は2万4000円(食事代・サービス料・消費税込み)。料理の内容が異なる夜の部は3万3000円です。アイドルのイベントとしてはなかなかのお値段ですが、そのお値段に見合うどころか、お釣りがくるくらいの素晴らしいイベントでした。
まず驚くのが、会場の広さ。正確なテーブル数は把握できませんでしたが、テーブル番号は80番台まで確認。1つのテーブルに10人座っていたので、単純計算で800人以上が来場していたこととなります。
ディナーショーということで、ドレスコードもあり、基本的にはフォーマルな装いでの参加となります。普段のモーニング娘。のコンサートでは、ツアーグッズのTシャツや自作のメンバーカラーのTシャツを着るファンが多いのですが、今回ばかりはスーツやドレス、和服などを身に纏います。なかには推しメンのメンバーカラーのスーツやドレスを着るファンもいて、それぞれの気合いの入りっぷりが伺えます。
前菜3種。京寿々プロデュースの「スペアリブの酢豚」「鶏天煮おろしあんかけ」、resonanceプロデュースの「海老と小柱のセビーチェ 穀物のサラダクリスタルのジュレ」
料理の方はというと、前菜3種、スープ、パン、メインディッシュ、デザート、コーヒーといった内容。ランチタイムにしては量もたっぷりで、お腹もいっぱいです。前菜には、ハロプロメンバーによるYouTube公式番組『ハロ!ステ』の料理コーナーなどでお馴染みの和食店『京寿々』や、レストラン『resonance』がプロデュースするメニューも登場。ハロヲタの心の琴線をくすぐるあたりも流石です。
食事タイムには、モーニング娘。の歴代シングルのミュージックビデオをつなぎ合わせた30分超えのスペシャルムービーが流れるという演出も。徐々にショーに向けてのテンションが上っていきます。
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さて、食事タイムも終わり、いよいよショーの始まりですが、これがまたサービス満点なのです。ディナーショーなので、観客は全員着席、基本的に声を出しての応援もありません。しかし、だからといってバラード曲ばかりをやるということではなく、メンバーたちはいつも通りに激しく踊り、歌いまくります。
しかも、客席の中にはミニステージが2つ設置されており、メンバーたちがそこまで降りてきてパフォーマンスすることもしばしば。また、そのミニステージに移動するために、メンバーたちはファンが座っているテーブルの間をテクテク歩くわけですが、その時の距離感がすごい。とにかく近い! まさに自分が座っている椅子の真後ろ10cmくらいのところを衣装を着たメンバーたちが歌いながら歩いていくのです! 普段は握手会などでメンバーと交流することはあっても、そこまでの至近距離で歌うことなどまずありえない。そんなことが起きてしまうというだけでも、このディナーショーがスペシャルなイベントであることがおわかりでしょう。
いつものコンサートとはまったく違う環境でのパフォーマンスを楽しんでいるメンバーたちの様子もまた、ファンにとっては嬉しい要素だったに違いありません。単純に距離が近いので、メンバーと目が合えばにっこり笑うし、手を振れば振り返してくる。そういったメンバーたちの動きをしっかり確認できるというのは、ディナーショーならでは。ガッツリ目を合わせてこようとするメンバーに対して、恥ずかしくて思わず目線を逸らしてしまうシャイなファンも多数いたことでしょう。
ファンなら絶対に手に入れたいお土産のカップ
アンコール含めて全16曲を披露。普通のコンサートに匹敵するくらいの内容というのもまたすごい! さらに、今回のディナーショーのロゴが入ったスペシャルなカップのお土産まであって、本当に大満足です。
普通のコンサートツアーのように、派手なライティングがあったり、映像を使った演出があったりするわけではないものの、”ファンサービス”という点では素晴らしいものだったはず。握手会などのCD購入特典会は、1000円程度で参加できる比較的リーズナブルな”サービス”として人気ですが、むしろディナーショーのような”高価なイベント”もまた”アリ”なのではないかと感じさせるに十分なイベントでした。
コンサートの楽しさと、距離の近さ、そしてゴージャスな料理を楽しめるアイドルのディナーショー。今後、その需要が高まりそうな予感がします。(取材・文◎大塚ナギサ)