米F35戦闘機で操縦士の酸欠多発・・・原因は不明、岩屋防衛相が認める

墜落機と同型の航空自衛隊のF35A戦闘機(防衛省提供)

韓国の通信社ニューシスは10日、日本の航空自衛隊に所属するF-35A戦闘機1機が青森県沖の太平洋上に墜落したと見られていることを受けて、「現在のところ、わが空軍に影響は及ばない」とする韓国空軍関係者の話を伝えた。

この関係者は「今回、太平洋上で消えた日本のF-35Aは三菱がライセンス生産したもの」と指摘。「我々が導入したものとは別の生産ラインだ」と説明している。記事によれば、韓国空軍が導入する予定のF-35Aは、40機すべてが米テキサス州にあるロッキードマーティンの工場で生産されるという。

しかし実際のところ、米国で生産されたF-35Aが、三菱が組み立てたものより安全であるという保証はどこにもない。

日本共産党の宮本徹議員は2月15日の衆院予算委員会で、「2017年には、F35のパイロットが酸素欠乏になる重大事案が6回起きております。F35の呼吸調節装置ですかね、頻繁に故障する。急激なコックピット内の気圧の変化は、耳や鼻が損傷して、パイロットが状況認識を失い、航空機を墜落させる可能性がある、これは原因が特定されていないと、このアメリカの報告書には書いていますが、岩屋大臣、これは原因は究明されて、改善されたんでしょうか」と質問。

これに対して岩屋防衛相は「米国防省は、F35の飛行を行いつつ原因の調査を行っている」として、原因が判明していないことを認めた。

岩屋氏はまた、この日の委員会で、米政府監査院(GAO)が報告で示したF35の未解決の欠陥966件(2018年1月時点)の「リストは保有していない」と明らかにした。(記事提供◎デイリーNKジャパン)