元イラン大使が自分の20代の女性部下にハグからキス、愛撫、強姦直前までの愚行|岡本タブー郎
みなさんはニュースを聞いて「けしからん!」と思ったかもしれませんが、たくさんの若い女性から「事務所の社長に犯されて悩んでいる」という相談を受けて、何度も警察に一緒に行った私の感想は、「よく警察が動いたな」ということです。
あなたがもしもレイプされて警察に飛び込んでも、警察はほぼ何もしてくれません。それどころか根掘り葉掘り聞かれて、それは本当なのか? 証拠があるのか? と問い詰められます。挙句の果てには「じゃあ、生活安全課で預かりますよ」と資料を保管して終わりです。これは私が何度も渋谷警察署や高井戸警察署で体験したことで、どれだけ抗議しようが無駄に終わりました。
しかし、いくら2012年の出来事だろうが、いくらはっきりとした証拠がなかろうが、相手が大物であれば「警察は張り切る」ということが、これでお分かりになったと思います。もちろん、弁護士が同席していることも大きく寄与しています。大抵の人はそんな発想にいたりません。私がお供した女性たちはみな学歴も低く、お金もなく、それでも何とかのタレントとして有名になりたいと頑張っている女性ばかりでした。「私バカだから…付け込まれたのかな」そう、彼女たちは一様に言っていました。この外務省の女性のように、金と時間を使って一歩一歩階段を上がれない人の方が多数派なのです。
私は、おっさんのこういう勘違いした態度が大嫌いです。
自分もどんどんおっさんになっていくのかと思うと死にたくなります。世の中には「女は金と地位さえありゃ何とでもなる」と思っているおっさんが、それはもう大勢存在します。現にこの大使も記者の直撃に「キスはした、しかし嫌だって言うからさ、それ以上はしてないよ」と、なんと堂々と答えたことでしょう。まるで、相手は自分に好意があったんだと言いたげなのです。大使公邸で部下にキスをするということが、どういうことなのかお分かりになられていない。まるで当たり前だと言わんばかりです。ということは、こういうことは日常的に行われていた可能性があり、被害者は彼女だけではないかもしれないのです。
しかし、やはり残念なのは、行為の内容がテキストになり報道されてしまったことです。元大使が自分の部下にした猥褻行為は、とてもリアルに警察調書のように放送されました。きっと強い意志で告発されたのだと思いますが、これではセカンドレイプになってしまいませんか。