公開された吉澤ひとみ容疑者の運転する車の動画を見て 「明らかに逃走しているのでは?」

 東京・山手通り沿いのJR東中野駅の手前。車通りの少ない朝。元モーニング娘。吉澤ひとみ容疑者の車が、横断歩道を渡る人々の数人の中へ、急ブレーキの音を響きわたせながら、突っ込んできました。

 僕はこの通りをよく車で走るので分かるのですが、確かに夕方帰宅時間付近から夜の浅い時間までは車の台数は多くなります。片側二車線のうち、たまに左側に停車している車もあるのでなかなかスピードは出せない道路です。が、事件当時の朝はさほどではありません。動画でも車の数少なく、もし事故を起こしてしまったらすぐ側道で停車できたはずです。

 ですから、吉澤容疑者が言う、「車を停められなかった状況」というのはどう見ても真実とは異なる状況(ハッキリ言ってしまえば「嘘」)になります。相当悪質です。

 吉澤ひとみ容疑者の車は、信号が「赤・右折可」の時に、さらに車線をまたいで突っ込んできました。完全に歩行者優先の状況でした。信号がどのような状況にあったのか、見えていなかったとしか思えません。
 ドライバーとして判断が出来なかったと思われます。それでも急ブレーキをかけられたのは、本能的なものでしょう。

 しかし、そこから吉澤容疑者は考えられない運転をします。ブレーキ灯が消えてしまったのです。つまり停車する意志はなかったという事。さらに加速したのですが、それは逃走しようとした、と言われても仕方ありません。居眠り運転であるならば、そのまま緩やかに右カーブの山手通りをそのまま真っすぐに行って、側道にぶつかって停まるでしょう。
 すなわち、「信号は認識していない」「人をはねた意識はあった」「事故後、加速した」という行動になります。

 滅茶苦茶です。

 一番問題なのは、危険運転(煽りも含めて)が問題視されている中、これほど悪質な運転は大人のやるべき事ではない点です。死亡事故でなかった事を、吉澤容疑者は神に感謝すべきでしょう。

 動画が公開されたため、吉澤容疑者の悪質さが明らかになりました。悪質・危険運転に日ごろ、憤りを覚えていた人は余計に怒りを抱いたのではないでしょうか。(文◎久田将義)