関ジャニ∞の村上信五は「次の中居正広」と言われるが業界では「いまいちビミョー」な存在のなぜ

〝ポスト中居〟の最右翼とされる、関ジャニ∞の村上信五。関西出身だけあって、ジャニーズJr.時代からそのトーク力が高く評価されています。しかし、意外や意外、テレビ業界からは「微妙な人」との声が多く、横柄なわけでも聞く耳を持たないわけでもなく、むしろ聞き分けの良いお坊ちゃまタイプなんだそうですが、「不思議とあまり好かれていない」と代理店担当者は話します。

「いつもニコニコしていて温厚で、腰が低い人だなぁというのが僕の印象です。現場に不慣れな新人ADに対しても、関西人特有の突っ込まずにはいられない性分で失敗を笑いを昇華してくれるので〝村上さんは仕事がやりやすい〟の声も多くあります。ただ、なんというか人として物足りないというか、彼のバックボーンってジャニーズ事務所じゃないですか。中居さんはスーパーアイドルなのにトークもいけちゃうという点で評価されているのに対し、村上くんはアイドル要素がまるでなく、ただの盛り上げ上手なだけ。持ち場ではうまいこと立ち回ってますが、MCとしての印象って残ります? 残りませんよね? つまりそういうとこなんです。黒子なんですよ。メインなのにさほど目立っておらず、常に後ろにいる印象が強いというか…..」(広告代理店関係者)

そう言われると、彼がどんな話をして笑いにつなげていたのか、エピソードの類い含めて簡単には思い出せません(笑)。もっと言ってしまうと、メンバー全員が面白い関ジャニ∞が揃った状態だと、果たして村上くんはその中にいたのかと疑ってしまうレベル。

「存在感がないわけではないのに、記憶に残らない人というか。私は東京生まれなので関西弁を聞くと強いインパクトが残るんですが、村上さんってコテコテの関西のノリなのに、どこかあっさりしてるんですよ。マツコさんとレギュラー番組を持ってますけど、出しゃばってうっとおしいなと思わず笑ってしまうんですが、記憶の片隅に残っているのは大笑いしている村上さんの笑顔だけ。とても良い人なんですけど、好きでもないし嫌いでもないというどっちつかずの人が業界に多いかもしれません。私もですが(笑)」(同上)

とは言っても、鋭いツッコミと気の利いたトーク力で、数多くのレギュラー番組を持つ村上信五。なんだかんだ言いつつも、人気の高さがうかがえます。

「特化したものがないのが、マイナス要素なのかも」と証言するのは、バラエティ番組出身の、現テレビ局の幹部。

「本人はすごいやる気のある人で、仕事を断ることをしない。約束事も守るし、ゲストも建ててくれるので番組サイドとしては大変重宝している逸材です。先輩である中居くんを意識してる部分もあると思いますよ。記憶に残らないはさて置き(笑)、彼の得意とするジャンルってなんだろうと考えると、話が上手でメインを立てるホスト役に向いてるというだけで他に思い浮かばないんですよ。スポーツの番組を持っててご本人も興味があったそうなんですが、知識が中途半端なのに関西弁で知ったような口ぶりをするので、視聴者からブーイングが起こっていたと聞いてます。わからないならわからないでいいと思うんですが、今って試されてる時期というか正念場というか、そういうの村上くん自身も理解してるから、〝僕はなんでも器用にこなせる〟風を装って無理してしまうんでしょうね。ちなみに私は彼のこと嫌いではないですよ(笑)」(テレビ局関係者)

かつて大御所・北野武が「若手だと村上信五はMCに向いてるんじゃないのかな」と発言したことがあり、それが起爆剤となってレギュラー番組が増えたという背景があります。つまり、メイン司会者にとって、なんでも丁寧に拾っていじってくれる村上は、仕事がしやすい相手ということ。
この微妙な二番手路線で突き進むのか、あるいは立派に独り立ちして先輩の中居くんのような存在になるのか、来年は村上にとってより試される年になりそうです。(取材・文◎那目鯛子)