上沼恵美子の「終結宣言」でM−1問題ようやく解決 絶妙な言葉選びで株を上げまくった女帝

М1グランプリ公式サイトより

 漫才頂上決戦「M-1グランプリ2018」(ABCテレビ・テレビ朝日系列)の審査内容をめぐり、「とろサーモン」久保田かずのぶ氏及び「スーパーマラドーナ」武智正剛氏が動画で審査員の上沼恵美子氏を痛烈批判するという騒動がようやく着地点を見出したようだ。

 騒動の落とし所に関しては様々な議論が行われていたが、上沼恵美子氏自身が騒動に言及したのだ。

 とろサーモン久保田氏、スーパーマラドーナ武智氏は吉本興業を通じ正式に謝罪したいとの申し入れを行ったが、上沼氏側はこれを「いいって。そんなことする必要ないです」「お気持ちは受け取りました。そこまでしていただかなくて結構です」と拒絶ではなく、必要がないとして”お断り”したという。

 また、雑誌『女性自身』の騒動についての直撃取材にも応じており、そこでは2人の失言について「それは無礼やな!」としつつも、「私思うんです。お酒を飲んでくだをまくことなんてのはよくあること。だからね、天下取ったらいいんですよ。彼らがダウンタウンのようになったら何言おうが失言になりませんからね。頑張って、日本一の漫才師になってほしいと思います」と上沼氏なりのエールを送り、上沼氏に対する「好き嫌いで審査をしているのでは」という批判についても、「私情が絡んでいました。そこは反省しています。でもね、漫才はちゃんと審査したつもりです」と言及した。

 また、スポーツ紙の取材に対しては2人の失言に関し「舞台で言ってくれたら良かったのに」とこちらもさほど興味がないといった程度にあしらっており、上沼氏のマネージャーからは「本人に興味がありませんので、今後、何かが起こることはありません」といった事実上の騒動終結宣言が出された。

 この顛末には「嫌味が上手すぎるわ」「世論を読むのが上手すぎる」「上沼が許した体を取ったからには外野はガタガタ言えん」「上沼の言葉選びはホント絶妙だよね」といった失言の2人とは対象的に、言葉選びのセンスが素晴らしいと言った称賛の声が贈られている。

 M-1グランプリ審査員に関しては次のオファーが来たらその時に考えるとしているようだが、是非また”西の女帝”の采配があることに期待したいところ。(文◎編集部)