韓国朴大統領の実妹が詐欺罪、親族による詐欺は今月だけで2件目に
韓国ソウルの中央地裁は、駐車場の賃借権契約を締結するという名目で金をだまし取ったとして育英財団の朴槿令前理事長(59歳)に対し、罰金500万ウォン(約46万円)の判決を言い渡した。朴前理事長は朴槿恵大統領の実妹。韓国系メディアが伝えている。
朴前理事長は2011年9月、知人らと共謀して男性に接近。「育英財団の駐車場を貸すから、前金を支払ってほしい」と要求。契約金の名目で7000万ウォン(約640万円)をだまし取ったとして起訴されていたが無罪を主張し、正式裁判を求めていた。
今月に入ってから朴大統領の身辺が慌ただしい。今月9日には朴大統領の親戚が数億ウォンに及ぶ巨額詐欺で京畿道河南警察署に捕まっている。拘束されたキム容疑者(52歳)は、2010年1月から今年3月にかけて企業を買収合併したり不動産を購入するとして、5人から4億6000万ウォン(約4200万円)を借りた後、返さなかった疑い。
警察の調べによると、キム容疑者は「朴大統領のいとこの息子」のようで、朴大統領と親戚であることを強調しながら金を借りまくり、被害者の法人カードと会社名義の車も自由に使用していた。ちなみに詐欺などの容疑でキム容疑者が告発された事件は10件にものぼる。また、過去にも数回、詐欺罪で処罰を受けている詐欺常習者だということも判明している。
朴大統領は苦境に立たされている。26日に開いた閣議では目玉公約だった高齢者年金支給を修正。担当相は辞任に追い込まれ、野党からは「公約違反」「詐欺」などと激しい批判にさらされている。親族2人が立て続けてにパクられてしまった朴大統領だが、選挙運動中は「汚職とは無縁なクリーンさ」をアピールしていた。その言葉も今とっては空しく聞こえてくる。
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任期中というのは早すぎる。