「愛犬を探しています」SNSで呼びかけた男性にまさかの動物虐待疑惑

 犬や猫などのペットが逃げ出したとのことで、ネットを利用して目撃情報の提供を呼びかける人々は少なくない。特にツイッターが普及して以降、そのような情報募集方法を利用する人々は格段に増えている。

 ツイッターでは連日のように、犬や猫などペット探しのツイートが拡散されている。それらがどの程度、功を奏しているかは定かではないが、街にポスターを掲示するという従来の方法では得られない情報に行きつく可能性は否定できない。

 そうした動きは、フェイスブックにも見られる。このたび、逃げ出した犬の目撃情報をフェイスブックで募集する男性が現れた。ところが、その内容が物議を醸してしまう結果に。自宅で飼育していた犬が逃げ出して1カ月が経過したが、未だ見つからないという。だが、その投稿内容があらぬ疑念を呼び起こした。

「会社で支給された鉄芯入りの安全靴で蹴っ飛ばしてたのがいけなかったのかなぁ~(´・ω・`)?」。

「今までは いなくなっても メシ時には帰って来てたので油断してたら あのヤロ 全然帰って来ない」

「保健所も警察も「連絡無い」ってゆーし、、、」

「どうせウチより うまいモン食えて殴られない家を見つけて、ソコに居座ってるに違いない、、、絶対見つけてこらしめてやらねばo(`^´*)」

 愛するペットに対するものとは思えないネガティブが表現が目立つ。そして、手がかりとして掲載した画像にもこんなコメントがあった。

「写真、、、ハイエースに踏みつぶされた時のコレしかないんだよなぁ~」

▲心なしかワンちゃんの目は悲しげに見える……

 周囲の人々が心配すると、「ぜんぜん大事ぢゃない┐( ̄ヘ ̄)┌)、「ウチよりいーとこがあったからってピョイっと出てく性根が気に入らないの(-_-)」と照れ隠しの発言を繰り返した。

「デキソコナイのクセに住む場所選びやがってホント腹立つ<(`^´)>」

「ブスな女の子にフラれた気分だ(-“”-;)」

「ストレスのはけ口が無くなっちゃったからイライラして海でケンカしちゃうかも~(´・ω・`)」

「近所のみーんなに迷惑かけてホントごめんなさいm(__)m みつかったら みんなの気が晴れるまでキッチリ痛めつけますので勘弁してねー(´-ω-`;)」

 本人が心配しているらしいことは、これらの発言からも伝わってくる。だが、虐待疑惑があるとのことで当該の発言が2ちゃんねるに転載され、通報するべきだなどと言われる展開に。さらに、しばらく前の発言と画像から、勤務先まで特定されてしまった。新しい勤務先の入口で記念撮影した画像があったからだ。

 通常であれば無事にペットが見つかることを祈りたいところだが、動物虐待の意識に疎い飼い主のもとへとなると事情は複雑だ。また、飼い主の今後も実に心配なところである。

Written by 田口譲

子どもが動物をいじめるとき―動物虐待の心理学