警視庁・三浦正充警視総監がタレントを携え歌舞伎町をパレード 本当に暴力団と闘う覚悟はあるの――?
この条例は「暴力団排除特別強化地域」とされている新宿や六本木など繁華街29地域に狙い定めたものだが、強化地域のひとつである赤坂では関西系とみられる半グレがみかじめを要求するなど、「暴力団」という枠では捉えることが出来ない組織の跋扈が問題になっている。率直に言って、現状は法整備が追いついていないのだ。
さらに、伝統的に腐れ縁がある暴力団とのかかわりを店側に絶たせるためには、強力な警察のバックアップが必要となってくる。だが、福岡県警と工藤會の熾烈な“戦争”を見ればわかるよう、それは容易ではない。しかしながら、そこまでの覚悟が警視庁にあるか否かは、いまの時点では不明である。
そんな状況下、警視庁トップである三浦正充警視総監が直々にお出ましになってのパレードを行い、マスコミ各社がご丁寧に報道するところを見ると、やはり今回の錦の御旗である「東京オリンピック・パラリンピック」開催に向けての治安維持アピールが大きいということであろう。
では、現在の歌舞伎町の治安が過去に比べて良くなっているのか?