【鳩山会館】渦中の鳩山由紀夫元首相と村山富市元首相に会いに行ってみた

 4月21日に開かれた第二回さとやま・草莽の会に参加してきました! 同会は、村山富市元首相や村上正邦元労働相らが3月11日に結成した、自民党による一強多弱の政治状況を憂う勉強会です。どうしてこれに参加したのかというと、その前の週に永田町駅で月刊日本の南丘喜八郎大先輩に「参加しなさい。都合が悪ければ、別の人をよこしなさい」と言われたからです。大先輩に命じられたらそりゃあ、都合が悪くても行くでしょ、ちょっと遅刻しましたけど……。

 第一回目は憲政記念館で行われましたが、今回の場所は音羽にある鳩山会館。門を入って、あのまさに山の斜面のような坂道を、ハイヒールでえっちらおっちら上っていきます。脇を見ると、蕗がいっぱい自生している。若筍と一緒に煮ると、美味しいんだろうなあ……。なんて考えながら、息を切らせて坂を上りきると、玄関前には数台の黒塗りの車と待機する運転手たち。やはり鳩山会館は、運転手付きの車で坂を上って来るべきところなんでしょうねえ。

 さて会場は2階のホールで、かつて3部屋あった寝室を1部屋にまとめたところだそうです。参加者は村山富市元首相、鳩山由紀夫元首相、鈴木宗男氏、村上正邦氏、矢野絢也氏など。テーマは村山談話とクリミア問題。まさに「ヤッホー!」な話題の上、当事者が勢ぞろいなんですから、ちょっと興奮してしまいましたわ、わたくし。

 それにしても村山元首相。20年前とは全然お変わりない。今年で御年91歳とのことですが、まるで20年前からすでに91歳だったのかしらと思うくらいです。

 背筋がぴんと伸び、眉も髪も当時のままなんですが、なんといっても記憶力抜群ということがスゴイですね。村山談話の案文を作成する際に橋本龍太郎氏に連絡した時については、まるで昨日の出来事のようにこう言っていました。

「橋本さんは『何も言うことはない。ただ”終戦”と”敗戦”と2つの言葉が混在しているので、統一した方がいい』とのことだった。そこでどちらがいいのかと聞いたら、ちょっと考えて『敗戦だ』と言ってきたので、”敗戦”で統一した」

 村山元首相の他にも、オジーちゃんたちは元気です。かつて「尊師」とも「天皇」とも言われ、参議院自民党で権勢を振るっていた村上氏は一般席にいましたが、「私は95年の不戦決議の時に、ペテンにかけられた!」と怪気炎を上げていました。それを元公明党委員長で今は公明党とは絶縁している矢野氏が「時間オーバー」と、司会役の南丘大先輩にチクリに行く……。「村上天皇」に言わせてあげてよ! 聞きたいわよ!

 この日は後の予定が入っていたので、残念なことに最後までいることができませんでしたが、もっと聞きたかったなあ、オジーちゃんたちの意見。あっ、「村上天皇」には即、インタビューを申し込みましたよ! 当時の「村上天皇」をペテンにかけた人って誰だろう。そして、どんなペテンにかけたのだろう……。ワクワク(笑)。

Written by 安積明子

Photo by 鳩山会館公式サイトより

「村山談話」とは何か

オールスター勢揃い。