盛り上がらぬ”維新の党代表選”で身内攻撃!?「小野氏もワルよのう…」

 盛り上がりませんねえ、維新の党代表選。有権者が全国で3万6571人しかいないんだから、仕方ないか。それでも街宣やりました!24日に有楽町駅前と28日に新宿駅前で。人出はやや新宿の方が多かったかなあ、外国人も多かったけど。

 私はといえば、もちろん2箇所とも行きましたよ! 感想は、「なぜわざわざ面白くないことしか話さないのだろう」。だって参院選や衆院選じゃないんですよ! たとえば24日なんて、22日の大阪ダブル選をネタにすべきですよ。たとえば、「私たちを偽物と言ったあの人たち。いまは勝ったとしても、末は決していいことはありませんよ!」くらいは言ってほしかった。そうしたら少しはコラムのネタになったのに……。

 ホント、面白くないよなあ……と思いながら、28日に新宿駅前でも、街宣車の上の小野次郎氏をぼうっと見ながらメモをとっていたんです。前日の政治資金収支報告書公開をネタに、政治とカネ問題に切り込もうとする小野氏。ああ、また誰も聞かない……。と思っていたら、あの黄色いべっ甲眼鏡をかけたオジサンは、とんでもないことを言ってくれました!

「企業団体献金の大きさに、驚いた方が多かったのではないでしょうか。私たちは子供の頃から、グラマン事件だとか、リクルート事件だとか、ロッキード事件だとか、何度も何度も企業と政治の癒着による汚らしい事件を見聞きしてきました」

 グラマン事件ですよ、グラマン事件って言ったんですよ! グラマン事件といえば、戦闘機の購入を巡って政府高官に不正資金が渡ったとされる疑獄事件! これをきっかけに政治家を辞めたのは、故・松野頼三元防衛庁長官です。ほら、小野氏の隣で手を振っている、あのアラミスの香りを漂わせるあの方のお父様ですよ!

 さすがですねえ、小野氏。さりげなくライバルの松野頼久氏をディスっている。あれで「いや偶然です」なんて、絶対に言わせません! 小野氏もワルよのう……。

Written by 安積明子

保守本流の思想と行動―松野頼三覚え書

隣にいるのに!