小池百合子都知事vs.ドン内田氏の”仁義なき千代田区長選”

 松の内は過ぎましたが、おめでとうございます。本年も書いちゃいますので、どうぞ宜しくお願いします!

 といったところで、さっそく1月29日告示、2月5日投開票の千代田区長選です。これまで地方選挙といえば、ほとんど取材はしなかったのですが、小池百合子東京都知事が誕生した昨年からは違います。この千代田区長選も、今年夏に予定されている東京都議選の前哨戦。なんていっても千代田区は、小池知事の天敵の内田茂元自民党都連幹事長のおひざ元ですから!

 でも寂しく思っていたんですよ。だって自民党が当初擁立しようとしたのは、佐々木信夫中央大学教授です。だってねえ……。なんかねえ……。それじゃ、自民党がほとんど「敗北宣言」したようなものでしょ。結果のわかっている選挙ほど、取材する側にとって面白くないものはないし。

 案の定、昨年12月に都議会公明党が自民党に絶縁宣言したとたん、佐々木教授の出馬はとりやめになりました。でも千代田区って、公明党の票はさほど多くない。おそらくは佐々木先生、もともと出馬には乗り気ではなかったのに、なんらかの事情で「出る」と言っちゃったところ、公明党の離反が撤退のいい口実になったんじゃないでしょうか。

 そして次に自民党が立てたのが、与謝野馨氏の甥の信氏。ケンブリッジ大卒のエリートで、面長の顔。失礼ながら「縄文系」の骨格のオジサンには全然似ていません。

 でも顔は関係ないです!だって与謝野ブランドだもん! あの妻子のある与謝野鉄幹の元に走り、「君、死にたもうことなかれ」とうたった情熱の歌人・与謝野晶子のひ孫ですよ!

 案の定、出馬会見で「小池知事と内田元幹事長の代理戦争」について聞かれ、「戦争反対」と言っちゃった信氏。でもそこのところだけテレビで放映されても、一般の人は「なんのこっちゃ!」と思ったでしょう。私なども当初は、「金持ち喧嘩せずということなのかなあ」なんて思っちゃいましたもん。

 しかし喧嘩や戦いが嫌なら、選挙なんてできません。しかも強力なもうひとりのライバル出現ですから。

 それは五十嵐朝青候補です。なんかねー、見た目はねー、信氏よりいいんだわ(笑)。だからでしょうか。本来なら全くインディ候補の五十嵐氏にはほとんど注目がいかないはずなんですけど、1月16日に行われた立候補表明には結構な数のメディアが取材に来たようです。

 ということで千代田区長選は大まかにいえば、小池知事と内田元幹事長、石川雅己区長とそれにチャレンジする2人の新人候補という二重構造。さらに御曹司・信氏対落下傘・五十嵐氏という対立軸もあります。都議選ばかりではなく衆院選も控えている今、千代田区長選はますます注目ですね!

Written by 安積明子

Photo by 女子の本懐 市ヶ谷の55日

女子の本懐 市ヶ谷の55日

狙うはドンのクビ?