警視庁公安部が「コスプレ男子」を逮捕 職質から発覚した中国への“国家機密漏洩” ほとんどまともに取り上げない日本マスコミ

ことの発端は昨年10月、世田谷区内の路上でAに職務質問したところ、所持品から自衛官証明書が見つかったのだ。顔写真はAで、陸上幕僚長からの許可、有効期限、(架空の)証明番号などが記載されるなど、素人目には本物にみえる精巧な作りだった。

Aは取り調べに対し、「コスプレのため」「サバイバルゲーム時に使うため」などと供述しているというが、入手方法などについては「インターネットで購入した」と供述するにとどめている。逮捕を受けて、陸上自衛隊は各施設でAの出入りがなかったか確認したが、現段階ではそのような事実はない、ということだ。

さて、この逮捕が提起した問題は小さくない。まず、容疑者の供述などから、精巧に偽造された「日本の治安にかかわる組織」の身分証明書が、中国で大量に出回っている可能性があるということ。自衛官の身分証明書があるなら、警察官の身分証明書があってもおかしくないだろう。

いまひとつは、警視庁の公安部が取り調べているということだ。大手メディアは大事な部分をスルーしているが(あえてか?)、記事を読んでもわかるようにAは世田谷区内で“ばんかけ”(職務質問)されたことが逮捕のきっかけとなっている。

普通に考えれば、所轄の制服警官が声をかけて有印私文書偽造の容疑で逮捕したのを、事件の性質をみた公安が「持っていった」と見るべきだろう。本来、大切なところなのだが、ここらあたりのいきさつは警備警察を軽侮し、刑事警察べったりの大手マスメディア=記者クラブからは見えてこない。

 

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