熱涙! 欅坂46菅井友香 つかこうへい原作「飛龍伝」で魅せた新境地

涙を流す菅井友香
涙を流す菅井友香

 

というのは、菅井友香演ずるヒロインの名前は神林美智子。どうしたって60年代安保闘争の象徴的な存在、国会に全学連が突入した際、警官隊と衝突して亡くなった樺美智子さんを想起させるからです。

もちろん、現代劇ですから、多少のユーモアを交えた脚本です。笑いが起こる場面もあります。が、実在した人の死を扱った演劇です。つかこうへいの樺美智子さんへの想いを感じると、真剣に見ざるを得ません。

 

石田明の熱演も光っていた
石田明の熱演も光っていた

 

「飛龍伝」は圧倒的なスピード感が特筆すべき。2時間があっという間でした。ノンスタイル石田明、味方良介が、フィクションではありますが、エリート大学生運動家vs学歴無き警察官という構図です。

そこに四国の資産家の娘である、東京大学に入学した菅井友香(神林美智子)が運動に巻き込まれていきます。その美貌とカリスマ性を見込まれ、学生運動家40万人のトップに押したてられた菅井友香。

 

参考記事:AKB48最後の1期生・峯岸みなみ、卒業間近の緊急インタビュー 「恋愛に興味がないぐらいAKB48が楽しくて頑張れていたらめちゃくちゃハッピーだよねって思います」 | TABLO

 

人気女優が演じてきた「飛龍伝」
人気女優が演じてきた「飛龍伝」

 

学生運動を描く作品では「スパイ」が登場します(「マイ・バック・ページ」(川本三郎作)など)。そして菅井友香は、スパイを演じる事になります。学生運動家の恋人に命じられて。

潜入先の警察官・石田明との恋と、運動家としての義務を果たさなければなりません。その葛藤を時には涙を流しながら演じる菅井友香。新境地を魅せました。(文◎編集部 写真◎神ノ川智早)

 

あわせて読む:乃木坂46の白石麻衣がついに卒業を発表 “今がタイミング”と決心 「まいやん…無理なんも手につかない。がんばれない」と悲痛なコメント | TABLO