大阪・京都で起きた女性バラバラ猟奇殺人事件 頭部が見つかった「ヤミ民泊」とは何なのか

 大阪で起きた女性バラバラ殺人事件。容疑者は外国籍の観光客で、その舞台になったのが、民間の住居を宿泊施設として活用する、いわゆる民泊というものです。法律の規制緩和によって、届出などをすれば旅館などのように有料で貸し出すことができます。

 ところがこの民伯、無届の違法営業、いわゆる「ヤミ民泊」が非常に多いといいます。今回の事件に関係しているのも、そんな違法民泊ではないかといわれています。

 民泊とは、要は単に料金を取って部屋を貸すだけ。フロントも無ければ、常駐の管理人もいない。利用客チェックも不十分になるでしょうし、利用状況だって把握できるかどうか怪しいのです。
 その気になれば、やりたい放題。まして違法、ヤミともなれば、管理なんてどれほど実現できるかわかりません。
今回の事件も、起きるべくして起きたという感じが否めません。

 これも結局、森・小泉の両元首相時代に始まった「規制緩和」が生み出したものではないでしょうか。 
 振り返れば、商業施設の規制緩和で各地の個人商店や商店街が壊滅状態に追い込まれ、労働雇用関係の規制緩和で非正規雇用が激増するなど、労働環境が激烈に悪化しました。

「規制緩和」というと、よいイメージがあるかもしれません。ところが、実際に繰り返されてきたのは、「人命や弱者保護よりもカネ優先」のルール無用。
 そんな規制緩和は、まっぴら御免なのです。(文◎編集部)