平均年齢63歳のデリヘル摘発…独自に進化する鶯谷性産業の現在
鶯谷……山手線にあるこの駅を普段利用しない方たちにとっては「駅前からラブホテルが多いなあ」くらいのイメージしかないかもしれないが、風俗好きの人たちにとっては「鶯谷」と聞くだけで思わずニヤっとしてしまうエリアなのである。先日、そんな町がある事件の舞台となった。
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警視庁保安課は26日、平均年齢63歳の高齢者向け売春クラブ「シルク」などを経営する諏訪和子(63)=東京都豊島区高田3=と従業員の雨宮晴男(57)=同=の両容疑者を売春防止法違反(周旋)容疑で逮捕したと発表した。過去に摘発した売春クラブでは平均年齢が最も高いという。
保安課によると、売春していた女性は46〜73歳の計16人。諏訪容疑者は「年配からの需要が多く『超熟女』専門で営業した」と容疑を認めている。最高齢の73歳女性は生活保護を受けながら「アルバイト感覚で働いていた」と話している。(※後略 2013年06月26日 毎日jpより引用)
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この鶯谷はこういった熟女専門店、さらに巨漢女性のみを取りそろえたデブ専はもちろんのこと、「当店には地雷しか在籍してません」と開き直って話題になった”地雷専門店”、生理中の女性しか出勤しない”月経専門店”というキワモノ店まで、まさにマニアック風俗の巣窟と化している。そんな東京のなかも、周囲とはまったく違う進化を遂げた町、鶯谷の現在を紹介したい。
なぜ鶯谷にはそういった風俗が集まるのか? もともと鶯谷はラブホテルが多いことと、事務所として部屋を貸してくれる雑居ビルやマンションが多くあることもあり、古くからホテトルの聖地とされていた。
ホテトルとは、「ホテルトルコ」の略称で、本番サービスが基本の出張型風俗。もちろん違法であり、本番禁止のデリバリーヘルスが全盛になってから建て前上ホテトルという業種は無くなった。だが、鶯谷の派遣型風俗=本番アリというイメージは残ったまま、今に至っているというわけだ。
風俗系広告代理店の鶯谷地域を担当する営業マンはこう語る。
「鶯谷は他地域で通用しなくなった女性が行き着く最後の地……言い方は悪いですが、”風俗嬢の姥捨て山”のような役割を果たしている場所でもあります。吉原が近いこともあり、本番、しかもNS(ノースキン)サービスに抵抗がない女性が集まる傾向にありますね。本番サービスをしない店もありますが、マニアック、ハードなプレイ内容にしないと客が来ない。しかも安く……と、数年前から”風俗のデフレスパイラル”が起きてますね。僕が言うのもなんですけど、ちょっとした無法地帯になってますよ」
ハードなサービスをしなければ稼げない、生きていけない女性たちが集まる最後の地を、薄っぺらい同情心で「可哀想だ、無くすべきだ」と提唱するつもりはないし、風俗ライターの立場としてはむしろ「安く遊べるいい場所ですよ」とうたうべきなのだが、衛生面についてはくれぐれも自己責任、細心の注意を持って臨んでいただきたい。
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Written Photo by 阿部定治
実は超穴場なのかも