いよいよ安倍政権肝いりの「マスク2枚」が配布開始 それでも不安は解消されない マスク通販業者に取材「粗利は2割ぐらいです」

50枚入りのマスク一箱が約4000円。毎日1000箱は売れるという。「一日の売上が400万円とはいえ、送料、仕入れ代等が約8割を占めます。残った2割から、人件費や運営経費を引いたらほとんど残らないです」(M氏)

マスクを購入するために開店前から並ぶ老人、ようやく政府がマスクを配布することが決まったとはいえ、一世帯に2枚。マスクに飢えた国民の役に立てないかと思っていたM氏に知人筋の中国人経営者からマスクを仕入れないかとの話が来た。

商品を確認して、三層構造で高性能なことは分かったものの、数万枚単位で前払いで仕入れるという商慣習に従わないといけない。定期的に入荷できるラインも魅力だったので、経営者仲間と数人で事業提携して、マスクの通販を始めた。

 

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「コロナに感染しない、感染させないをモットーに事業を始めた当人が、コロナになったらシャレになりません。三密対策はしっかりとしています。役割分担をして、各自の事務所、自宅を用途によって使い分けて、リモートワークで分散しています。僕は入金確認と事業運営管理。手が痛くなるし、目が疲れますが(笑)」(M氏)。

発注しても、いつまで経っても届かない詐欺まがいの悪徳マスク業者が跋扈したAmazon、ヤフオク等では、審査が厳しくなって新規出店が難しくなっているのもM氏の悩みだ。悪質な中国産製品とは違うことをM氏は訴えている。