西日本豪雨災害時に飲みながらご機嫌で記念写真!? 安倍総理と自民党・政権幹部|久田将義
西村やすとし(康稔)氏のツイートより
まず、近年の日本の異常気候を思えば「何が起きてもおかしくない」。
政権中枢にいる国会議員は災害に対しては、こういった危機感を持つべきでしょう。
中国地方では「2014年8月豪雨広島市で土砂災害」「2010年豪雨による庄原市で土砂災害」が起きています。近年「2017年7月九州北部豪雨」「2016年熊本地震」、つい最近も「大阪北部地震」が起きたばかりです。
問題となったのは自民党西村康稔内閣官房副長官の7月5日のツイート。
「今夜は恒例の自民亭。衆議院宿舎の会議室で、月一回の食べ物やお酒を持ち寄り、党幹部と若手議員のざっくばらんに話す懇親会。選挙区の悩み相談したり、地元の名産PR。今日は、安倍総理、岸田政調会長、竹下総務会長が勢揃い。和気あいあいの中、若手議員も気さくな写真を取り放題! 正に自由民主党」(原文ママ)
「!」までつけるハシャギっぷりですが、さらにツイートしたのですから、よほど「楽しかった」のでしょう。せめて一回でいいでしょうに。
「参加した多くの議員は「(安倍総理が差し入れた)獺祭と(岸田政調会長が差し入れた)賀茂鶴とどっちを飲むんだ??」と聞かれ、一瞬戸惑いながらも、結局両方飲んでいました。そして、お二人とも写真を撮っていました笑笑 いいなあ自民党」
「笑」を二回繰り返すなどご機嫌です。
が、この前後、何が起きていたのでしょう。
既に気象庁は台風7号が6月29から7月4日にかけて東シナ海から日本海上に抜ける模様と「大雨特別警報」を6日から8日にかけて福岡、佐賀、長崎、広島、岡山、鳥取、京都、兵庫、岐阜、愛媛、高知の11府県で発表していたのです。
また、「自民亭」に出席してピースサインで写っていた自民党片山さつき参議院議員は同日、
「今日は27回目の#赤坂自民亭@議員宿舎会議室、若手議員との交流の場ですが、#安倍総理 初のご参加で大変な盛り上がり! 内閣からは#上川法務大臣 #小野寺防衛大臣 #吉野復興大臣 党側は#岸田政調会長 #竹下総務会長 #塩谷選対委員長、我々中間管理職は、若手と総理とのお写真を撮ったり忙しくて楽しい!」
「楽しい!」と片山議員がはしゃいでいる時、西日本ではどうなっていたのでしょうか。
経産省のホームページを見てみます。
【7月5日からの大雨に係る被害・対応状況について(7月7日(土曜日)8時00分時点)
中国電力:約53400戸
鳥取県:約800戸
島根県:100戸未満
岡山県:約4600戸
広島県:約42700戸
山口県:約4600戸
愛媛県:約700戸
※現在、土砂崩れや冠水等で現場が確認できていないものが約8割。確認できた2割は台風並みの大雨や強風によってもたらされた倒木の影響による配電線の断線等。
※その他、病因等の重要施設については特段中国電力に供給の要請は入ってきていない。
※発電機車は高圧・低圧合わせて103台待機中】
と、戸数だけ見ても「異常事態が起きている」と判断できる状態でした。特に、広島県の損害は甚大です。
国民の生命と財産を守るのは政治家の第一義です。11日現在、死亡者159人、行方不明者59人と発表され、これは未曾有の災害です。
このツイートと写真をみて、「大丈夫か?」と心から心配になる国民は大多数でしょう。
それにしても安倍晋三総理は、加計孝太郎理事長とシャンパンで乾杯したところを「男たちのわるだくみ」というタイトルで安倍昭惠夫人にさらされたり、今回も 獺祭か賀茂鶴を飲んでご機嫌なところを部下にさらされたり、酒を飲んでいるとロクな事になりませんね。
とにかく、安倍総理におかれましては、酒瓶を置いて、一日も早く、行方不明者を救い出す手立て、また避難している方のケアに重きを置いて頂きたいと思います。最後になりましたが、亡くなった方のご冥福をお祈り申し上げます。(文◎久田将義)