再検証・「山根明会長はやっぱり組員だった?」を六代目山口組系組長に聞いてみた|久田将義
「私は組員だったと聞いていますよ」
あっさりそう語るのは六代目山口組三次団体現役組長。
「三代目(山口組)の時代だから名簿がなかった。三代目から組員が多くなり過ぎたから名簿が出来たんだから。本人は組員じゃなかったと言っているけど小田秀組傘下の組の組員だったんでしょ」
小田秀組は三代目山口組若頭補佐という名門です。その傘下の組員であることは渡世の中では半ば常識になっているようです。ヤクザは長年やっていると、どうしても振る舞い、言葉遣いなどは分かりやいものです。
盃は交わしていないと山根会長は言います。
「その時代だって、盃交わさなくてもヤクザになっていた人はいっばいいたんだから。盃交わさなくてもヤクザだった人はいますよ」(前出・六代目山口組三次団体組長)
僕もヤクザに怒鳴られたりした経験から言って、あの口調・調子で「アゴ潰してしまうぞコラ」と言われたら、ビビります。あれに逆らうのはその筋の人くらいではないでしょうか。普通の人なら言い返せません。僕だったら、聞く耳持たない人だなと思い、別の手段を講じるでしょう。
ですから、TABLO記事で書いたように、今までも山根氏に対して何とか抵抗しようとした人もいたようです。
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「しかし、平成の今、ああいうのがアマチュアボクシング会長とはスゴイね(笑)。まだいるんだね」(前出・六代目山口組三次団体組長)
と苦笑していました。現役の組長も苦笑させてしまう山根明氏。キャラクターは抜群に立っているので、ついお笑い要素で語られがちですが、側にいる人はたまらないでしょう。(文・久田将義)