え? あの店ってワタミだったの!? 過労死でイメージ低下するも業績を伸ばし続ける居酒屋チェーン

マジですか……(写真はイメージです)

 つい先日、チェーン居酒屋の「ミライザカ」と「鳥メロ」でお酒を飲んだのですが、両店ともに「清流鶏」をプッシュしたメニューがあることに気づきました。

「鳥取県が産地の大山どりは知っているけど、『清流鶏』はあまり聞いたことがないな」ということで、ちょっと調べてみたところ、「ミライザカ」と「鳥メロ」は同じ系列のチェーンなんですね。しかも運営会社は「和民」とか「わたみん屋」を展開するワタミ株式会社で、2016年あたりから和民はミライザカに、わたみん屋は鳥メロに業態・看板転換しているというじゃないですか。

 ミライザカはちょっと神楽坂チックなロゴでレトロな雰囲気が、鳥メロは真っ赤な鶏マークが可愛くて気に入っていたのですが、「なんだ、和民かよ」と勝手ながらも残念な気持ちになりました。

 ちなみに、業態・看板転換してからのワタミ株式会社の業績は順調のようです。平成20年に社員が過労自殺したことでブランドイメージが低下して業績も悪くなりましたが、看板から「和民」の文字を外したミライザカと鳥メロが伸びていることで復調しているのだとか。

 しかも、今年5月に同社は今年度中に「わたみん家」を廃止、「和民」「坐・和民」を削減して本格的に「ミライザカ」と「鳥メロ」に業態転換していくことを発表しています。なんだか質の悪い経歴詐称みたいで、実にうまいことやったなという印象です。あと、ハードロックカフェのパチモンみたいな「T.G.I. Friday’s」も同社のブランドで、本当にサラッと本社を隠しながらブランドを展開するのがうまいんですね。

 筆者は酒好きで外でもよく飲むのですが、お店を決めるときに「和民はないわ~」とか思ってました。でも、「ミライザカ」や「鳥メロ」を利用していたわけですから、結局は和民で飲んでいるようなものだったということになります。だって、メニューは多少なりとも変えていても、仕入れ先はそう大きく変わらないはずですから。なんだかもう、恥ずかしいやら、悔しいやら……。

 でも、この手の〝本店隠し〟はほかのチェーンでも結構あるようなので、「●●(大手の有名チェーン店名)では飲まないわ~」とドヤ顔で言っている人は気をつけましょう、お互いに。

 一応、ワタミ株式会社さんが運営するブランドを調べてみたので、お酒を飲みに行くときは参考にしてみてください。(文◎百園雷太)

【ワタミ株式会社の外食事業ブランド一覧】
<和民を冠したブランド>
居食屋「和民」
JAPANESE DINING「和民」
Japanese Casual Dining「和民」
炭火焼だいにんぐ「わたみん家」
語らい処「坐・和民」
居酒屋「渡美」(これで「わたみ」と読みます)

<その他のブランド>
「ミライザカ」
「三代目 鳥メロ」
居食屋「炭旬」
「T.G.I. Friday’s」
「GOHAN」
「炭の鳥子 Sumi no TORIKO」
「旨い屋」
「WANG’S GARDEN」
「銀政」
「橘内」
「揚旬」
「鶏ふぇす」
「炭右衛門」
「旬八」
「海のめぐみ食堂」
「季鶏屋」
「石巻酒場 わたみんち」
「ニッポンまぐろ漁業団」
「ちゃぶまる」

※もちろん、安くて美味しければ、どこが運営でも問題ありません(編集部)