震度4の地震がまたもや発生 ここ20年間の発生回数と最も発生回数が多かった都道府県とは

 2018年10月5日に北海道で震度5弱の地震が発生しました。9月6日に最大震度7というインフラが麻痺するほどの大地震が発生したばかりなのに、北海道出身の筆者としては北海道はどうしちゃったんだろうかと。

 9月の地震ニュースでも伝えられていましたが、北海道で大地震というと2003年の十勝沖地震くらいしか印象がなく、インフラが断絶しててんやわんやになるなんてことはあまり記憶にありません。それが震度7なんていう大地震に見舞われるとは想像もしなかったはずで、被災された地域のいち早い復興を望むばかりです。

 そして、今回は地震についてのデータを調べてみることにします。

 まず、グラフ1-aは1998年から2018年までの震度4以上の地震回数を示しています。三宅島噴火や鳥取県西部地震が起こった2000年は357回、東日本大震災の2011年は314回、熊本地震の2016年も192回と、やはり大規模な震災が発生した年は余震も起こることから地震回数は飛び抜けて多くなっています。

 ちなみにグラフ1-aのデータを各震度ごとの発生回数に分けたグラフ1-bも作成してみたので参考までに。

 次に1998年から2018年までに起こった震度5弱以上の地震を表にまとめてみました。過去20年間で最大震度7を記録したのは5回。2004年の新潟県中越地震、2011年の東日本大震災、2016年の熊本地震(2回)、そして2018年の北海道胆振東部地震です。あらためて先日の地震は大変なことだったんだなと再確認してしまいました。

 最後に各都道府県の地震発生状況について調べてみました。グラフ2は1998年から2018年までに起こった震度4以上の地震を各都道府県ごとにまとめたものです。意外にも1位は東京で324回。その後に福島と茨城の240回、宮城の196回、北海道の186回と続きます。

 ちなみに東京都は三宅島噴火の2000年が圧倒的に多く、震度4以上で255回、震度1以上だと1万4359回も起こっているんです。あと、北海道人として大地震の記憶が薄いと言いましたが、意外に数が多くて驚きました。
 逆にダントツで少なかったのは富山県の4回。あとは阪神・淡路大震災よりも後の集計年ということもあって日本の西側は少ない傾向にあります。東北地方は総じて多いのですが、そのなかで26回の秋田県はかなり大きな地震が少ない地域と言えそうです。

 台風と違い、地震は本当にいつ来るかわからないというのが怖いところです。なにしろ、ここ最近は震度6弱以上の地震って結構な頻度で起こっていますから。なので、いつ大地震が起こっても慌てないように、国も地域も個人も本気で対策を考えておくことが必要だと思います。(文◎百園雷太)

※グラフ、表はすべて気象庁「震度データベース検索」のデータをもとに、筆者がグラフ化、作表したものです。