連休最後にご注意 高速道路を横行する「煽らせ屋」とは?


 昨年6月、東名高速道路上で悪質なあおり運転から追い越し車線上で車を停められ、そこへやってきた後続のトラックの回避が間に合わず衝突、あおり運転を受けた夫婦が子供の目の前で死亡するという痛ましい事故が発生してしまった。
 この事故は人々の怒りを大きく買う形となり、あおり運転には厳しい目が向けられるようになり、ドライブレコーダーが飛ぶように売れるという社会現象を巻き起こした。

 以降ドライブレコーダー映像を動画サイト上にアップロードするものは増え続けており、今回もそれに纏わる騒動が勃発となっている。

 渦中にあるのは自動車評論家のブログ。そのブログは『最近「アオらせ屋」というのが居る、とウワサされている。ワザとアオり運転を誘い、その様子をユーチューブなどにアップしてさらしたり、インネン付けてきたら逆ギレして脅す、という輩。』と切り出されており、実際にこの「アオらせ屋」に遭遇したという報告だ。

 現在はこの投稿内容は削除されているが、「本日、東北道で怪しいクルマを見たので紹介したい」と車種やその車の動き方(追い越し車線をゆっくり走り、勢いのいい車が来たら100km/hに速度を上げ、あおられている状況を演出)を紹介し、「抜く時にどんな輩なのか見たら、マスクした若い男だった。イヤなご時世になったもんです。チョッカイ掛けられても、アオり行為は絶対ダメです。」と締めくくっていた。この報告はインターネット上で大きな話題に。

「ドラレコ煽られ動画は内容次第では視聴数100万超えるのも多いからな それで10万円得られるならやる奴居そう」
「そいつを撮影して「煽らせ屋の存在!」ってタイトルで動画アップしよう」
「後方撮影中って貼ってる奴は大抵こんな運転してるよね」
「いちいち感情的になるようなやつは車なんか乗っちゃダメでしょ」

 また、少々のあおり運転は仕方がないという擁護派と、あおり運転はいかなる状況でも認めないという否定派のバトルまで勃発するなど事態は混沌としている。3連休の最後には大渋滞からイライラを募らせるドライバーが増えそうだが、大きなトラブルの報告が入らないことを願うばかり。(文・編集部)