ソフトバンクの通信障害の影で「ポケベル」のサービスが2019年で終わるらしい! 「まだあったのか」の声も
グラフ1は公衆電話の設置台数の変化を示したものです。1984年(昭和59年)は全国で93万台以上も設置されていましたが、2000年代に入ると急激に減少。2017年度(2018年3月末)には15万7875台とピーク時の1/6にまで落ち込んでいます。
ちなみに、公衆電話は1キロ四方に1台は設置しなければならないと「電気通信事業法施行規則」に定められているので、ゼロになることはありません。それでも思春期に、親に聞かれたくない友人や恋人との会話でお世話になった世代としては、なんだか物悲しい気分になりますね。
グラフ2は固定電話の契約数推移となります。こちらは全体数こそ微減となっていますが、NTTと契約する普通の固定電話は2005年度で5425万件、2016年度で2114万件と半分以下にまで激減しました。その一方で、ネットやケーブルテレビなどのブロードバンドサービスに付属してくる固定電話の加入数は増加しています。
まあ、NTT回線を新規契約するのに3万6000円(税抜)もかかるので、それなら携帯電話でもいいか、という人が増えていることもあるのでしょう。ちなみに、筆者が子どもの頃は債券を買う形で加入となり、7万円を超えるというアホみたいな価格だった記憶があります。
グラフ3は固定電話や移動電話の契約数推移を示しています。やはりガラケーやスマホなどの移動電話は順調に伸びていて、2005年度は1億170万件、2016年度は1億6609万件と、約10年で6000万件以上の増加。2016年度の移動電話契約数は固定電話の約7.2倍にもなっています。また、プロバイダやブロードバンドサービスに付帯するIP電話のグラフは横ばいや伸長傾向です。
2000年代に入ってから、日本の「通信」はめまぐるしく変化してきました。現在はアップルウォッチなどの時計型のほか、顔に装着する眼鏡型など、「ウェアラブルデバイス」が登場して、新たな流れを形成しつつあります。今後はスマホでさえ時代遅れにしてしまう新デバイスが現れるかもしれません。(文◎百園雷太)