新興宗教がダメなのか? ”あの”深見東州氏が東京ヴェルディのスポンサーを降ろされる理由

fukami.jpg深見東州著『強運―あなたの運がドンドンよくなる』(たちばな出版)

今年は7月に元オウム真理教の麻原彰晃を含む元幹部信者たちへの死刑執行というビッグニュースがあった。

我々日本人がこじらせることになってしまった「宗教嫌い」の元凶とも言えるオウム真理教事件が大きな節目を迎えたため、人々の中にも意識の変化が生まれてくるかもしれない。

このような宗教を取り巻く環境下にありながらも、「みすず学苑」「たちばな出版」「株式会社ミスズ」と様々な事業を成功させ、宗教法人ワールドメイトも両立させてきた深見東州こと半田晴久氏。

そんな半田晴久氏率いる「株式会社ミスズ」が2017年よりJリーグの老舗クラブ「東京ヴェルディ」スポンサーとなったことは衝撃を持って報じられたが、半田氏はここでもうまく立ち回り、いよいよヴェルディのJ1返り咲きも見えてきたかという2018年末、思わぬところからケチがついてしまった。

半田氏のミスズと共にヴェルディスポンサーを勤めてきた一般社団法人国際スポーツ振興協会(ISPS)が、なかなか感情的なスポンサー離脱理由を発表し話題を集めることになってしまったのだ。

長文であるため一部抜粋は以下の通り。

【大変残念なことに、ISPSとミスズは、今年限りでヴェルディのスポンサーを降りざるを得なくなりました。決して、ヴェルディが嫌になった訳ではありません。ISPSとミスズは、両法人で2年合わせて4億2千万円の支援を行なって参りました。その中には、有名選手の移籍金援助も含まれます。

私共がスポンサードした2017、2018シーズンは、いずれも J1昇格のプレーオフまで来ています。 J2で18位や20位だった、それまでとは雲泥の差です。今や、チーム自体が上昇機運の最中なのです。

ところが先日、ヴェルディの羽生社長と葉梨氏が ISPSを訪れ、スポンサーを降りてほしいと要請されたのです。と言っても、羽生社長や葉梨氏が、ISPS に悪感情を持ってる訳ではありません。

数ヶ月前に突然、羽生社長はゼビオの会長と社長から、ISPSがヴェルディのメインスポンサーであるのは困る、との旨を言われたそうです。

2010年当時、ゼビオが年間8000万を拠出した際、ヴェルディの新株予約権51%分が、ゼビオに渡る契約を結んだのです。なるほど、それなら当然、ゼビオの支援の有無にかかわらず、ヴェルディはゼビオの意見を無視できないでしょう。】

要約するとヴェルディが経営危機に瀕している頃、スポンサー契約と引き換えに、多くの株式がゼビオ側に渡っており、ヴェルディ側には強く意見を押し通せない地盤があった。そして現在上昇機運にあるヴェルディのメインスポンサーにゼビオが返り咲くことが決定したため、ISPSとミスズが離れることになるという恨み節にも似た発表だ。
もちろんこれらはISPS側からの意見及び推測であるため、ゼビオ側の意見や言い分は反映されていないので注意が必要ではある。

インターネット上でも大きな議論の的となってしまった。

「言ってることは正しいのかもしれんが、こんなの企業が公式発表するレベルの文章じゃないだろ」
「ゼビオが悪者にされてるけど苦しい時に支えたのは事実なんだから何らかの見返りはあって当然じゃね?」
「駄目なら最初に言えよ! というのはその通り」
「今後はゼビオがちゃんと金出すのか? そうじゃないならまた低迷だろ」
「ひどい話だな。だったらメインスポンサーなんて頼むなよ」

現状でも様々な意見が寄せられ続けているが、株式会社ミスズの半田晴久氏はこの騒動についてどのような反応を見せることになるのだろうか。(文◎編集部)

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