なぜ他の街で集団検診が行われないのか 都知事選が迫る今、歌舞伎町=「悪の街」イメージにお上の思惑を感じる

すでに、スポーツ紙などでも報じられているが、問題となったリポートは『情報ライブミヤネ屋』での話だ。東ふきリポーターがコロナクラスター発生後の歌舞伎町リポートを行っている最中、赤信号を渡ってきた中年男性にジャブ(?)のようなものを繰り出されて困惑する場面が映し出された。スタジオの宮根は「大丈夫?」と問いかける……というほんの数秒の出来事だった。

 

参考記事:なんだこれは…コロナも関係ないリアル格闘映像 歌舞伎町は静かになった…なんて嘘だった!? | TABLO

 

男性は酔っぱらっているのか、それ以外の理由があるのかはわからないが、本気で殴り掛かるというよりは悪ふざけ気味、根本的にはリポーターの後ろでVサインをする連中と変わらない。確かに態度が急変して致命的な行動を起こさないとは言えないが、現場でリポートする以上はそのようなリスクはつきまとう。ついでに言うならば、リポートは靖国通りを渡ってJR新宿駅東口側で撮影しているため、万が一、致命的な事件が起きた場合の「現場」は歌舞伎町ではなく、新宿三丁目である。

現在の歌舞伎町を取り巻く状況は、図らずもこのミヤネ屋でのハプニングが分かりやすく証明した。正体不明の恐ろしい男がいきなり女性リポーターに殴りかかる街……もともとのカオスに、コロナクラスターも相まって「悪の街」のイメージは完成する。その場合の歌舞伎町は、行政区分の歌舞伎町だけではなく、隣接する新宿三丁目、五丁目、七丁目、西新宿七丁目等も含まれるのだろう。

また、そもそもの原因となったホストクラブのクラスターにしても、集団検診を行ったことで大量の感染者が発覚している。ホストクラブを庇うつもりは毛頭ないが、歌舞伎町だけではなく、他の街、渋谷や池袋、また感染ゼロが続く大阪ミナミなどでも集団検診をすれば、無症状の感染者が出てくる可能性はあるのではないか。

 

関連記事:隔離されてたコロナ感染者、アベノマスク配達員、受け入れ病院関係者と飲んで来た! 全く報じられてない初耳の話|岡本タブー郎 | TABLO