【ひれ酒】冬の醍醐味・フグのコース料理【白子焼】|ビバ★ヒルメシッ! 文◎久田将義

季節ものを食べるのが好きです。特に魚と野菜です。春は天ぷら、初夏は寿司の新子、秋は松茸の土瓶蒸し、冬はフグとウナギという具合です。

一年に一回、季節ものを食すのは大変幸せです。ということで冬のフグをコースを味わいに行きました。10年くらい通っている(といっても一年に一回ですが)、四谷のフグ料理屋です。この辺りは花街で芸者さんがまだいるとも聞きます。店構えも「料亭」とかではなく一軒家のような「ふぐ料理屋」という佇まいが気に入っています。

この日は昔から付き合いのある記者、ライター、テレビディレクターらと忘年会でした。

まずフグ刺しです。

初めてフグを食べる記者が「ポン酢の味しかしない」と言っていましたが、確かに一枚だとそういう感想になるでしょう。二枚か三枚でアサツキを巻いて食べる方が、歯ごたえが良くなるような気がします。

ひれ酒が出てきました。

日本酒が嫌いな僕でもヒレの香ばしさにヤラれて、つい飲んでしまいます。熱燗が身に染み渡ります。ちなみに何回も火をつけるのですが、失敗しました。

続いてフグの煮こごりです。フグはどう料理しても美味いですね。といつも感じます。ツルっと入ってしまいます。箸休めですかね。

で、お待ちかねの白子焼き。

これがないとフグ料理を食べた気がしません。熱々なのですが、我慢して食べる事。白子の少し焦げた香ばしさ。トロリとした白子の食感。醍醐味です。

鍋の前にフグの唐揚げです。

塩を軽く振るくらいでちょうど良い味です。非常に淡泊ですが微妙に旨味があります。骨の回りの肉が美味いです。

フグ鍋は昆布とフグだけで取った出汁で十分。フグの身を入れてから、豆腐、白菜を投入。刺身用のポン酢醤油をひとさじ垂らして食します。あっさりしていてそれがまた良いです。ここではフグの出汁が染みた野菜をひたすら食します。

最後は当然、フグ雑炊。

滋味にあふれています。これは何度食べても美味いです。僕はフグ料理の醍醐味は白子焼と雑炊にあると思っています。

冬の味、満喫しました。

文◎久田将義