タイ『ナナプラザ』のゴーゴーバーが国民から大非難された”チョコレート・ヌード”問題とは

4_465.jpg5_285.jpg2_876.jpg3_704.jpg※写真の出典は文末に記載

タイ・バンコクのナナプラザ…。これだけでピクンと反応した殿方も間違いなくいるぐらい、ナナプラザは夜遊び好き男性に超絶有名なナイトスポットです。

ナナプラザは、中庭を囲んだコの字型の3階建て建物にゴーゴーバーが25店ほどひしめき合っているのですが、バンコク中心部にあり、高架鉄道BTSのナナ駅からすぐという立地もあって、毎晩西洋人や日本人といった外国人男性客が目をギラつかせ、はたまた鼻の下を長くして吸い込まれています。

どのゴーゴーバーもシステムはほぼ同じ。店内には客席に囲まれたステージがあり、水着姿やほとんど全裸の女の子がポールダンスを踊っています。客はドリンク一杯でステージ上で体をくねらす女の子を見て楽しめるのですが、気に入った子がいれば指名して店にペイバーと呼ばれる連れ出し料を支払うことで女の子を自分のホテルなりナナプラザ内のホテルなりに連れて行ってやることをやるわけです。その際女の子には連れ出し料と別にショート(1回)かロング(朝まで)かに応じた料金を支払うことになります。

女の子との会話は基本的にカタコトの英語でするのですが、どの子も流暢とは言えない英語レベルなので、英語が苦手な日本人にちょうどいいのも人気の理由かもしれません。中には日本語のできる子までいたりします。

そんなナナプラザの公式facebookページが1月19日、バレンタインデーの外国人客向けプロモーションで上半身裸の女性が体にチョコレ―トを垂らした写真を掲載したところ、タイのSNS上で不謹慎だと非難の声が巻き起こってしまいました。kapook.comなどが報じています。非難を受け、問題となった写真の投稿(だけ)は削除されたようです。

タイはバブル期に日本からの買春ツアーが問題になったことがありましたが、今でも以前ほどではないにしろ風俗産業が盛んです。しかし敬虔な仏教国ということもあり基本的には風俗産業への社会の目は厳しいものがあります。さらに軍政の現政権になってからは、警察となあなあだった風俗産業にもひとたび問題が発覚すれば容赦なく大規模摘発が入っています。

そんな事情から、タイ人向けの風俗産業は一般人から知られないように、または知らないふりができるようなかたちでコソコソと営業しているのが実情です。

外国人向けの風俗産業もナナプラザが良い例ですが、今までは一般のタイ人が足を踏み入れることがないゾーンでタイ人に見えないようにやっていました。それが時代の流れでネットでの露出が必要になったことで事情が変わってしまったようです。

とはいえ、ナナプラザがfacebookページで発信を始めてもうしばらく経つのですが、今までもなかなかエロイ写真が掲載されていたような気がするんですけどね。

どうやら情報発信が英語オンリーのため、日本人と同じく英語に弱いタイ人に今までずっと気付かれず問題視されなかった、ということが真相のようです。

(参考URL)
https://hilight.kapook.com/view/166934
https://www.facebook.com/nanaplaza/

取材・文◎赤熊賢