米山新潟県知事だけではない 出会い系サイトに真剣になる中年男性たち|本橋信宏
米山隆一新潟県知事(50歳)が出会い系サイト「ハッピーメール」を利用し、女子大生複数人と1回3万円で援交していたことが、当の女子大生側から漏れて、ついに新潟県知事を辞任するという、政界を揺るがす大騒動に発展した。
新潟県知事になる前、国政に挑戦しながら落選していたころから援交していたというから、5年ほどしていたのだろう。
ある評論家からはしたり顔で、誰が混ざっているかわからない出会い系サイトを利用するからこんなことになるんだ、入会時に審査が入る交際クラブで女性を探せばよかった、というコメントがあった。
大企業幹部、著名芸能人、プロ野球選手、力士、といった大物たちは、入会費がバカ高い交際クラブを利用している。たしかに利用はしているが、実は身元審査がうるさい交際クラブを敬遠する傾向にある。
それよりも匿名性が担保できる出会い系サイトに出没して、女子大生やOLを物色したほうがいいと、女遊びに慣れた男は出会い系サイト派なのだ。
米山知事は学歴と同じく出会い系も王道
情報提供してもらっている美貌の人妻からもたらされたネタであるが、超大手製鉄会社取締役や大手製紙会社取締役が、「ジョニー」「マッチ」とかイタい偽名を使って出会い系サイトに身を投じている。
もっとも出会い系サイトはサクラが満開。
業者が雇ったサクラが女子大生や人妻のふりをしてやりとりするから、出会い系とは名ばかり、決して出会えるサイトではないのがまかり通っている。
新潟県知事が利用していた「ハッピーメール」は、そんななかにあって「ワクワクメール」とともに比較的サクラが少ない優良サイトとして好色派には人気がある。
新潟県知事が1回の援交で女子大生に3万、というのもごく標準な援交相場であり、待ち合わせ場所に新宿紀伊國屋書店前を指定するのも、王道をいっている。あそこの1階入口付近には人待ち顔の男女がいるが、かなり援交待ちの男女が多い。
新潟県知事に当選したので、援交代を3万から4万に値上げしたというのも、ある種、良心的である。援交の世界では、つきあっているうちに援交代が下がることはあっても上がることはなかなか無いからだ。
エリート街道まっしぐらだった中年男のメール
懺悔の記者会見ーー。
「私はその人に好かれるため(金を渡した)だった。でももらう側(女性)はもらうことだけが目的だった」
援交の世界でたいてい本気になってしまうのが男側。取材していて、私は何度もいけない女子大生、人妻に、男から送られたメールを見せてもらったことがあるが、中学生レベルの熱烈メールだ。
<僕のこと、ともちんと呼んで!>
<きみのこと思ってるだけで僕はもう一度、やる気がみなぎってきます。だからもっとメール交換してほしい>
<**ちゃんへの好きな気持ちに変わりはないんだよ。他の男とは縁を切ってくれたら僕はもっとすっきりした気分でデートできます。ヤキモチなのかなー。しまりがないメールでゴメンね。気持ちが割り切れてないんだね>
これらのメールは1部上場企業幹部、わが国物理学界の泰斗、国立大学教授、といったハイクラスの中年男たちが送ったものだ。
はっきりいって、援交メールはダダ漏れです(女が誇らしげに見せてくれたりする)。
なかには出会い系サイトで知り合った女子大生、人妻と複数プレイに励む絶倫の政権与党40代参議院議員もいる。
未成年者を相手にしたわけでもなく、独身同士で大人のつきあいをしてきたのだから、道德的に非難されるだけである。
今回の騒動で、援交に励む男たちも、女性への扱いに気をつけなければ、と我が身を振り返っていることだろう。
県知事は正直過ぎた。(文◎本橋信宏)