「俺たちはネタにされたのか」 24時間テレビの震災追悼ねつ造企画に原発作業員が怒り 『朝日新聞サンゴ記事』級の失態

福島第一原発作業員の声

これを踏まえて本サイトで報じている『24時間テレビ』のヤラセはどうなのでしょうか。

2011年3月11日に起きた東日本大震災の惨状は、今でも日本中に暗い影を落としています。僕の事で恐縮ですが、2011年の夏頃から福島第一原発作業員たちにインタビューして本を上梓しました。彼らの地元は被害の遭った双葉郡でした。話を聞くうちにその惨状を知り、こちらが涙ぐんでしまった事もありました。

今回の『24時間テレビ』の捏造について、当時取材した作業員・被災者の一人に尋ねてみました。「俺たちはネタにされているじゃないですか」といった答えが返ってきました。「この捏造を本サイトで報道してみるよ」とさらにLINEしたところ「是非お願いします」という返答でした。

この言葉を日本テレビ『24時間テレビ』制作スタッフは重く受け止めて頂きたいと思います。

つまり、日本テレビ『24時間テレビ』は被災者をネタにし、捏造番組を制作し、それに感動した視聴者から募金を募った事になります。「テレビだから」では許されない事は自明の理ではありませんか。

そして、それを裏付ける取材経過を本サイトでは数回にわたって掲載してきました。取材はこれだけに終わりません。さらに、「24時間テレビ」捏造の構造についても深く掘り下げていきます。

フェィクニュースが世界的に問題にされている現在、未だにこのようなドキュメントの仮面をかぶった捏造番組が堂々と放送され、それが見逃されている事に驚きを禁じ得ません。

捏造の前例として出して、朝日新聞サンゴ記事捏造事件はどうなったのか。旧石器ねつ造事件のF氏はどうなったのか。そして今回の『24時間テレビ』の捏造(疑惑とここでは留めておきます)はどうなるのか。注視していきたいと思います。(文◎久田将義)

参考記事:【もっと詳しく!】日テレ24時間テレビに重大なヤラセ疑惑 タイで行った“東日本大震災の死者を弔う祭り”は金を払って人々を集めたデッチ上げだった! | TABLO