20代夫婦が性交に3歳の息子を引っ張りこみ「参加」させ”配信”という大炎上騒動の一部始終

事件を報じるK@POOK!

秘密LINEグループ会員向けに夫婦と3歳男児の性交の模様をストリーミング配信した動画がSNSに流出したことから騒動となり、警察が母親と子の身柄を確保したとタイの新聞KhaosodやThairath、K@POOK!などが報じています。

問題の動画は20代夫婦が性交に3歳の息子を引っ張りこみ「参加」させるという、にわかに信じがたい内容のもの。秘密LINEグループの会員向けにストリーミング配信された動画でした。

動画がSNS上に流出すると大騒動となり、通報を受けた警察が捜査に乗り出しました。すぐに身元が判明し、警察はタイ北部ピサヌローク県にいた母親(25)と男の子の身柄を確保。
男の子は母親から離さないと危険と判断し児童養護施設への入所措置が取られました。一方の母親は人身売買被害者保護施設に移され警察の取り調べを受けています。

母親の供述から次のような経緯が判明しました。

母親は元々、SNS上で美容クリーム販売ビジネスをしていました。
タイでは個人がfacebookやインスタグラムといったSNS上で商品を販売するビジネスが人気で、そういったビジネス向け専門の商品卸業者まで存在しています。とくに美容商品の場合には卸業者のアドバイスがあるからだと推測されますが、若い女性が自らのSNSで胸の谷間を強調した格好で商品を手に持ちアピールする画像を毎日のように目にします。
ターゲット層を間違えているような気がしなくもないのですが、消えてなくならないところを見ると、そんな画像に勝手な妄想を膨らませて購入する男性がそこそこいるようです。

母親のSNSビジネスも恐らくはその手のものだったと推測されます。そんな母親のSNSに目を付けた秘密LINEグループ主催者の女性からある日コンタクトがあり、性交の動画配信への出演を勧誘されたのでした。

秘密LINEグループは、入会金1,000バーツ(約3,500円)で会員になると性交のストリーミング配信動画を見られるというもので、母親は1回の配信につき400バーツ(約1,900円)の出演料を主催者から得ていました。
ネット上では、そんな少額のためにそこまでしなければならなかったのかといった同情する声もあるほどの安さです。母親によると、自分以外にも若い女性が交代で出演していたとのこと。

警察はまだ見つかっていない父親の行方を捜査中です。また秘密LINEグループ主催者女性の身元をタイ中部ラーチャブリー県在住と特定。IPアドレスや送金履歴等の証拠が固まり次第逮捕状を請求する予定です。さらにLINEグループ会員にも捜査を広げる方針とのことです。

日本の警察庁に当たる国家警察局は報道官を通じて、ネット上に流出したこの動画への「いいね!」やシェア、保存は猥褻図画頒布協力の罪に問われる可能性があるとの警告を発したとThai News Agencyが報じました。

敬虔な仏教国タイにおいても、ネット上のモラル低下はもはやここまで来ているという事実を目の当たりとするとともに、逆にそれでも道徳を重んじる仏教国ゆえなのか、この手の事件に対する警察の対応の速さが印象に残ったニュースでした。

取材・文◎赤熊賢