どこも記事にしない「歌舞伎町のたちんぼ」の今 彼女たちから見えてくるコロナ禍の行方

「彼らも仕事だし、お客さんでもあるからあまり悪くは言いたくないけど、一部のホストの振る舞いには正直頭にくることもある。明け方などに、ベロベロになったホストと客の女の子が、密着して大騒ぎしているのを見ると、俺たちがソーシャルディスタンスとか、消毒とかマスクとかで頑張っているのが、バカバカしく思えてくるんだよね」

スタッフがいうように、これらは一部ホストの振る舞いではあるが、真面目にやっていればいるほど、バカバカしくなるような、ザラっとした気持ちになるのであろう。そして、大部分の歌舞伎町の営業者は「夜の街」大批判のなか、このスタッフのように、身を削る努力を続けているのだ。

元来、歌舞伎町というのは人間関係が希薄のようで、一種村的な繋がりもある場所だ。それに亀裂が入るような状況を呼んだコロナ禍は、まさに厄災と呼ぶ以外に言葉がない。(文◎堂本清太)

 

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