【特集◎NHK紅白歌合戦の闇】多数のアーティストを紅白に送り出す巨大芸能プロダクション「A」社員怪死情報を入手!

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10月上旬、大手芸能プロダクションに所属する芸能マネージャーが静かにこの世を去った。芸能プロダクション「A」といえば、90年代以降、日本の音楽シーンを牽引し、多数の人気アーティストを抱えていることでも知られている。

「A」関係者が打ち明ける。

「有名音楽グループのマネージャーなどをしていたS君は、業界の有名人でした。でも、最後はあまりに哀れだった」

10月上旬のある日のこと。夜が更けた頃、同社のM社長から呼び出されたS氏が向かったのは、同社が運営する会員制ラウンジだった。

「その日、S君はM社長から大量の酒を飲まされたようです。『俺の酒が飲めないのか』と。その場にいたのはキャバクラから呼び出した女性20名程度と『A』社員数名の合計30名弱くらい。社長命令でラウンジに呼び出されたS君は、一気飲みを断れない状況だったのです」(同前)

生前、S氏は「社長命令は絶対。メチャクチャ飲まされるからキツい」と周囲にこぼしていたという。それから数時間後、泥酔したS氏はタクシーに押し込まれ、自宅のある渋谷区に向かった。
だが、タクシーを下車後、前後不覚で路上に寝転んでいたところを後方から走ってきたタクシーに轢き殺されたのだ。

S氏の葬儀にはM社長以下、大幹部が揃い、遺族に〝謝辞〟を告げたという。
S氏と関係がある別のプロダクション幹部がいう。

「S君の死は、90年代から我が世の春を謳歌してきた『A』の異様な体質を改めて浮き彫りにしました。芸能事務所の社員は通常、自身が手掛けるミュージシャンを起用してくれるテレビ局やレコード会社の幹部に〝売り込み〟をかけるのですが、『A』の社員の場合は〝カリスマ天皇〟として長年君臨しているM社長に対して媚を売らないと生きていけないのです。もはや歪んだ社内体質と言っても過言ではありません。舞台となった会員制ラウンジでの飲酒強要は、明らかにアルコールハラスメントだと思いますよ」

「A」が運営する前出の会員制ラウンジでは、夜な夜な社長主催のパーティが催されているという。だが、その実態はあまり知られていない。
別の芸能関係者が次のように告発する。

「このラウンジに入店できるのは『A』関係者、M社長と関係が深いミュージシャンやタレントのみで、幹部たちのたまり場になっています。店内ではドラッグの噂が絶えない。クラブスペースには『A』の所属アーティストが幹部たちを性接待する異様な光景が広がっていた。売り出し中のタレントを膝の上に乗せて抱き合ったり、次々にキスをしたり。もはやセクハラ以上です。実際、ある女性グループのメンバーの半数は、それら連日の性接待が嫌でグループを脱退しています」

S氏の死は、天下の「A」に重く大きな十字架を突きつけたのだ。

取材・文◎林田誠