【新宿地下伝説2】大量の人骨が出土した戸山公園一体に眠る謎【旧陸軍731部隊が関与か?】

無数の人骨が地中から出てきた

1989年7月22日。国立感染症研究所を建設中の作業員が、地下から無数の人骨を発見。そこがちょうど旧陸軍軍医学校の跡地だったことから問題は紛糾した。なぜならこの場所は、大陸にて人体実験をしたとされる七三一部隊の拠点でもあったからだ。「大量の人骨は、七三一部隊による人体実験の被害者のものなのでは?」……。

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そんな疑惑が市民団体を中心に浮上し、調査を求める運動へと発展する。’92年の新宿区の調査では「遺骨からみるに百人以上」(現在は”少なくとも62体以上”)「日本人でない人種も含まれる」「ドリルや銃、鋸で加工された跡がある」としながらも「七三一部隊との関連性は見いだせない」との結論が出された。

その後も、戦時中に陸軍病院に勤めていた看護婦が「人体標本を埋めるのを手伝った」「進駐軍に掘り出されないよう、埋めた上から宿舎を建てた」と証言したり、旧軍関係の注射器、シリンダーなどが出土していく。ただし新たな人骨は確認されず、2011年6月に発掘は終了。市民団体からの調査要求は、いまだに続いているようだ。