若山騎一郎&仁美凌が覚せい剤取締法違反で逮捕…『ほぼ日刊 吉田豪』連載88

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若山騎一郎&仁美凌、夫婦揃って覚醒剤取締法違反で逮捕。若山ジュニアは酒も飲めなかった父・若山富三郎よりも、大酒を飲みドラッグもやる勝新太郎に憧れちゃったタイプだから、ある意味しょうがないんですよね。そんな彼の著書『不器用に生きた男 我が父若山富三郎』(98年/ごま書房)でも、勝新のパンツ事件についてこうコメントしていました。「僕も、大麻はたしかに犯罪だと認識している。しかし、そのことで叔父を責めるつもりにはなれない。犯罪だけれども、叔父の場合、どうしていけないんだろう、とも思えてしまう。僕の中では、常識の枠にとらわれない『役者・勝新太郎』がすることはなんでもOKになってしまうのだ」。それでいて「叔父ではなく親父が麻薬やマリファナで捕まっていたとしたら、僕は『親父が悪い』と責めていただろう」とのこと。そんな若山ジュニアは、やっぱり学生時代から悪かったようで、「僕が進学した高校は、クラスの半数が不良少年という、たいへん居心地のいいところだった。やりたい放題やって、ケンカ、カツアゲなどは、日常茶飯事。なんの自慢にもならないが、殺人と強姦以外は全部やりつくしたようなものだ」と豪語。さらには「強盗のまねごとまでやった」りで、「ついに警察のお迎えが来てしまった。ケンカだけでなく、麻薬の疑いをかけられ」、練馬鑑別所に送られた、と。つまり、今回が初犯じゃなかったんだ! ちなみに彼の姉もかなりの不良で、このままじゃマズいと勝新太郎に忠告された若山富三郎は、「そうか。じゃあヤクザのところで修行させるか」と言った伝説も有り。さすが極道シリーズの主演俳優!

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Written by 吉田豪

Photo by 俺、勝新太郎 (廣済堂文庫)

俺、勝新太郎 (廣済堂文庫)

豪快な血筋。

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