芸能レポーター達の所属と名前と質問を検証してみました 渡部建謝罪会見で露見したレベルの低さは日大アメフト騒動から始まっていた

A選手の弁護士が「長い将来がある若者。ご配慮いただいてアップで撮影する事はご配慮いただきたい」と懇願したにも関わらずそれは無視されました。確認した中では、放送していたワイドショー各局、『グッディ!』(FNN系列。番組終了)『ミヤネ屋』(日本テレビ系列)『ゴゴスマ』(TBS系列)はドアップでずっと映していました。

ワイドショー、お得意の晒し行為です。では、本サイトは晒した人を「晒して」いきたいと思います。

この会見での主旨は「内田前監督の指示で井上前コーチが選手の悪質タックルをせざるを得なかった命令系統について」です。その主旨を理解せず、リポーター達はノイジーなやりとりをします。では時系列で。

『スッキリ』の「オオタケさん」
質問にA選手が答えている最中に遮りました。

『ニュースZERO』の「コマサさん」
「自身にとってアメフトはどういう存在なのでしょうか」。これはこの記者会見の主旨と関係ないノイズですね。主旨は「真実」と責任の所在をはっきりさせる事なはずです。ちなみにこの人だけでなく、主催が「一問一答で」は無視で三問くらい質問していました。

・『よみうりテレビ』の「ハルカワさん」
「関学側が許して、アメフトやってくれよと言ったらやった方がいいんじゃないですか」というデリカシーのない質問。「今はそんな事は考えられないです」とA選手は即答。それはそうでしょう。

・『ゴゴスマ』の「オクダイラさん」
「新監督も含めて、新チームのメンバーについて一言」。「退部の意志は伝えています」と言った選手には答えようもない質問です。A選手は「それは僕の方から言う事ではないと思うので。すみません」。

・『モーニングショー』の「オカヤスさん」
「違反行為をしない選択肢はありましたか」。A選手の「追い詰められていたのでやらないという選択肢はなかったです」という回答に「今思ってもやっていたという事になる訳ですね」と畳み込みます。黙り込むA選手に代わり、弁護士がさすがに「仮定の質問は困る」と割って入りました。

・『グッディ!』の「ヒロセさん」
「アメフトの指導について」。A選手「指導する側は、さきほどから言っているように僕がどうこう言う問題ではないです」何度も同じ返答。これは渡部さん会見を彷彿させます。

・『ビビット』の「ショウジさん」
「あのタックルは暴力だったと関学のコメントに対して。あれは暴力なのかと思いますか」。弁護士に「これは刑事事件の要素があるので」と遮られます。さらに「日大アメフトにとって内田監督が辞任してチームが良くなると思いますか」というこの会見の主旨とは全くそぐわない質問。A選手「僕がこの場に来たのは謝罪をするため、真実を語るために来たのです。僕の口から言う事ではないと思います」。正論を述べる大学生とノイズを発する大人たち。

こうして、晒し者会見は終了します。そして、最後の光景の異常さを読者の皆さんには記憶にとどめて置いて頂ければと思います。
弁護士が声を震わせて、A選手のご両親の言葉を読み上げました。

「どうか取材の皆様には将来に向かって歩もうとしていている本人の今後を静かに見守って下さるよう心からお願い申し上げます」

弁護士が声を震わせながら読んだ、ご両親の心の叫びをどう聞いていたのか、言った先から退場するA選手に男性の声で、

「Aさん! Aさん!」

と声をかけていたリポーターがいました。タレントの会見ではないのですよ。20歳の学生が一人で初めて、記者会見に耐えた後、退席していく中、何を勘違いしているのでしょう「大人のA選手」は「子供たちが運営するテレビカメラ」に向かって深々と頭を下げました。

渡部さん会見では上記の芸能レポーターの出席の有無は確認できませんでした。と、いうのも名前を名乗りませんでしたから。もちろん、A選手の会見場にいたリポーターたちが、渡部さん会見の席にもいた可能性はあるので、芸能レポーターにはいずれ、自らの行いがブーメランとして返ってくる危険性を指摘しておきます。(文◎久田将義)

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