ASKA容疑者は意外と嘘がつけない男だった…『ほぼ日刊 吉田豪』連載143
今回、ASKAが覚醒剤所持で逮捕されたことでつくづく思ったのは、人は意外と嘘がつけないということでした。以前、ASKAが「僕がやってるのはアンナカ(安息香酸ナトリウムカフェイン=シャブの混ぜ物)です!」とカミングアウトしたのもそうだろうし、「休みの日は何をしているんですか?」というミュージシャンにとって定番の質問をされたときのASKAの解答も、いまとなっては意味深すぎるわけですよ。たとえば2010年12月、TBSラジオ『TOYOTA presents feel the mind~最上の出会い~』で片山右京にそれを聞かれたときは、「何をしているんだろう……。テレビはそんなに見ないんですけど、ボーッと見てたりするんですよね……」と答え、2013年3月にTOKYO FM『内田恭子のウチ・ココ ~ウチだけ、ココだけの話』でそれを聞かれたときは、「何してるんだろう、休みの日って。よくわからない」「寝ちゃってるかって? いや、目は開いてると思う」「自分でもよくわからない。目は開いたまんま。本当に謎だよね」「急に振られると困りますね(笑)」と解答。このやり取りを見てボクが思い出したのは、伊藤英明がマジックマッシュルーム騒動を起こした頃に著書『ID4』(01年/光進社)で「休みの日は家に友達を呼んで、騒いでますね」「トランスってあるじゃないですか、音楽で。あれガンガンかけて」「真っ暗にして皆で踊ってるんですよ」と発言していたことでした! なんか、どっちもハッキリとは言ってないけど、何かを言わんとしている気がする!
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美味しんぼ鼻血騒動、もう少しコメントしてみます…『ほぼ日刊 吉田豪』連載142
Written by 吉田豪
正直な男。