『食人族』発売中止騒動で思い出す加納典明の衝撃エピソード|ほぼ週刊吉田豪
映画『食人族』のブルーレイが「劇中で実際に動物を殺している」とのクレームで、まさかの発売中止に!
結局、発売元を変えて無事リリースされることになったから本当に良かったんですが、この件で思い出したのが加納典明のエピソードでした。田原総一朗が監督した映画『あらかじめ失われた恋人たちよ』(71年/ATG)に主演したときのことについてボクが聞いたら、加納典明はこう言っていたわけです。
「猫の死体が欲しいって言ってたから子猫を探してきたけど、誰も殺せないわけよ、スタッフも。『早くしろよ、お前!』って言ってるのに誰もやれないから、『貸せ』って水に漬けて俺が殺しちゃったりとかさ」。
つまり、この場合は「劇中で実際に動物を殺している」わけではないんですが、加納典明がムツゴロウ王国で何年か生活していたことや、畑正憲監督作品『子猫物語』にまつわる真偽不明の物騒な噂がフラッシュバック……。
Written by 吉田豪
Photo by 加納典明ヌード作品集 (プレイボーイ写真文庫)
ムツゴロウ門下の恐ろしさ。