長谷川豊アナ”ラストインタビュー”の衝撃的な中身|ほぼ週刊吉田豪
全方位攻撃型雑誌『実話BUNKAタブー』(コアマガジン)2017年1月号に「長谷川豊ラストインタビュー」が掲載されていました。
「自業自得の人工透析患者なんて、全員実費負担にさせよ! 無理だとなくならそのまま殺せ!」発言で炎上した後、あまりの反省のなさでレギュラー番組を全てを失うまでに至った、あの長谷川豊アナに「直接会って世間の文句をぶつけてきた」という、かなり悪質な企画。
……と思ったら、意外にもインタビュー自体はこんな状態の長谷川豊アナにエールを送るようなスタンスで、それよりも「私は批判に屈しない!」というタイトルなだけあって、長谷川アナの「本日モ反省ノ色ナシ」ぶりがさらにすごいことになっていたことに衝撃を受けたわけですよ。
冒頭、「そもそも謝る気があるのか」と聞かれるなり、「謝る? おっしゃっていることの意味がひとつも理解できないんですが、謝罪する必要は何ひとつ感じないです」とキッパリ言い切る長谷川豊アナ。
「準公人にも関わらず言葉のチョイスが汚すぎた」ことは謝罪するけれど、「日本には言論の自由があります。僕は人工透析に対して取材した結果報告を書いただけなので、記事を削除する必要も謝罪する必要も何ひとつ感じないです。記事を婉曲してとらえて、その一部を切り取って、長谷川豊が『透析患者は死ね』と言っているとレッテル貼りをしている人間が『悪』なわけです」って感じで、相変わらずというか、むしろ当時よりもエスカレートしたぐらいの主張を繰り返すからビックリ。
仕事を失った現状についても、「ネット上とかで、当然こうなるに決まってるだろ、みたいなことを予言者みたいに書き込み人たちがいるんですけど、ノストラダムスか何かに名前を変えられたほうがいいんじゃないかと思いますね」と言ってるんですけど、最初の失言の時点ではさすがにわからなかったけど、騒動後でも無反省&無闇に挑発的なブログを見たときは、さすがに予言能力のないボクでもこうなると思いましたよ!
そして、長谷川豊アナはその刃を意外なところに向けていくわけです。
「報道の言論機関であるテレビ大阪が、炎上にビビって長谷川を降ろすっていうのは間違いです。言論の自由というのは日本で認められていることなので、法律違反ですし、そもそも契約違反なんですよ。契約では僕が暴力団組織とかと関係があったり、犯罪起こさないかぎり切れないことになってたんです。それを芸能事務所に所属してないから乱暴に切ってきたわけです。本来は訴えていいところですよ」
「テレビ大阪は局として終わりました。何かあったときにスポンサーを攻撃したらタレントを降ろす局ということが知れ渡ってしまいましたからね」
反省すべきなのは自分じゃなくて、自分を最初に降板させたテレビ大阪! 終わったのも自分じゃなくてテレビ大阪!
こんな発言を繰り返した後、「今は本当に収入がゼロですが、まぁ2年くらいはほっといても生活できる余裕はあるので」と、金銭的なダメージも全然受けてないアピールをしてインタビューを終わらせていた んですけど、この先、長谷川豊アナを起用しようとするテレビメディアはさらに減るだろうなと思いました。ただ、『実話BUNKAタブー』とは相性良さそうだから、まずはそこのレギュラー執筆者になることから始めましょう!
Written by 吉田豪
Photo by 魔法のように良く分かる「伝わるプレゼン」の教科書
懲りない人。