テルマエロマエは日本にあった!? デコレーションしすぎた銭湯が、もう最高だった!!|Mr.tsubaking

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 等身大のギリシャ彫刻が屋根の上にまでいくつも並び、ピンク色のラインが特徴的なその姿は、千葉県習志野の閑静な住宅街に、圧倒的な存在感を発しています。

銭湯といえば、セキュリティ甘々の下足箱がおなじみですが、こちらの下足箱はLEDにより、下足箱全体が発光します。もはやそれは銭湯でもギリシャでもない、完全オリジナルな世界観。

店内へ進むと、ロビーと番台(この言葉の違和感がすごい)。大きな暖炉まで設えられて、ここからは18〜19世紀ヨーロッパを彷彿とさせるロココ調やベルエポックな雰囲気をたたえた家具が所狭しと並んでいます。

そして、脱衣所が冒頭の写真になるわけです。やわらかなピンク色を基調とした、女湯の脱衣所に対し、男湯はこちら。

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 印象的な曲線の意匠がついたロッカーがそびえ、力強いライオンが大きな口を開けて迎えてくれます。天井からは大きな社シャンデリアもさがっています。個人発信の珍スポットと一線を画しているのはこの統一感。
五月雨的に物が増えていくパターンが多く、主人の趣味の変遷が混在してカオス状態になることが多いのに対し、フランスの人気デザイナーであるミュシャの世界に飛び込んだような、アール・ヌーヴォーの世界観が保たれています。

浴室へ進んでいきましょう。
浴室にまで徹底した世界観へのこだわりが見られます。