卑劣! 吉原・すすきのに私を騙るニセモノ風俗ライターが現れた 風俗嬢の皆さん、注意してください

吉原[1].jpg

長らく風俗雑誌・サイトの編集やライターなどをしていると、業界ならではの事件に遭遇する事もあります。大なり小なり、笑えるものから笑えないものまでございますが、今回は個人的に大変迷惑な事件について書かせていただきます。

「定治さんのニセモノが出ましたよ」

東京・吉原エリアのソープランドをメインに紹介している風俗ポータルサイト、その営業マンからいきなりそう告げられました。私はそこで『定治さん』というペンネーム(←そのまんまですが『さん』までがペンネームです)を使い、お店宣伝用の取材&記事制作を担当しているのですが……私のニセモノ? よくよく話を聞いてみると、

・定治を名乗る男がとあるソープランドにやって来た
・「体験取材をさせろ」と言う
・店長がそんな取材の約束はしてないと言うと「突撃取材だ」と
・怪しんだ店長がサイトに確認の電話をしようとすると逃げて行った
とのこと。

以前、私がこちらで書かせていただいた、セクハラ炎上した風俗作家のめちゃくちゃな取材方法でも書いたように、通常、風俗媒体の取材は「サイトのスタッフ(主に営業マンや編集者)」と「お店の取材担当者」が打ち合わせをし、決められた日時に記者がお伺いする流れになっており、ノーアポでお店に突撃する事などもってのほか、炎上した風俗作家のように在籍している女性に個人的に取材依頼したりなどという事も絶対にありえません。

私の名を語ったニセモノは、おそらくそういった事情も知らず「アイツの名を名乗ればタダでヤレるんじゃね?」と実行に移した大胆な……いや”どうかしている方”であるかと思われます。

「それだけ吉原で名前が知られてきたっていう証拠ですよ」

営業マンはそう笑いますが、勝手に私の名前を使われているかと思うと良い気はしません。

それもまあ、吉原というごくごく限られた地域でのみでの話……と思っていましたが、最近になって北海道最大の歓楽街「すすきの」でも私のニセモノが現れたとの情報が。

私は年に数回すすきのに行く事があり、その都度「ジンギスカン!」だの「みよしの!」だの「セイコーマート!」だの「第七桂和ビル!(すすきのの有名な風俗ビル)」だのマヌケなツイートをしているのですが、どうやらニセモノは私のツイートに載せている写真をわざわざ自分のスマホの画像フォルダに保存。それを見せつけあたかも本人だというアピールをするのだそう。その上で、

「今日はお忍びで来た。サービスが良かったら関係者に宣伝してやる」
「自分が言えばお前を売る事も干す事も可能だ」

と脅しつつ禁止行為を求め、女性に断られたり「ニセモノでしょ?」と突き詰められると苦し紛れの捨て台詞を吐く輩もいるとのこと。私はこの仕事に携わるにあたっていくつかの自分ルールを作っており、取材エリアではプライベートで遊びに行きませんし、取材エリア以外で遊ぶ際(最近すっかり遊ぶ事が減りましたが)みずから名乗る事は絶対にありません。

「風俗店の在籍写真はどうせ修整されているからアテにできない」
「最初から自分好みのプレイが出来そうな女性と遊びたい」

と思っているユーザーが増えてきた昨今、風俗サイトでは実際にプレイをしてありのままを書く体験ルポコーナーが人気。インターネット普及前、体験ルポと言えばなめだるま親方や平口広美氏が有名でしたが、最近は風俗体験談投稿サイトのカリスマ投稿者であったり、ヘタな風俗サイトよりアクセスがある風俗体験ブロガーも多く、それぞれがそれぞれのエリア・業種で影響力を持っておりますが、そういった方たちのニセモノ、友達・関係者を名乗る輩も増えているそうです。

ある程度業界歴が長く「取材とはこういうもの」と理解されている女性ならまだしも、この業界に入りたてで、

「取材ってそういうものなのかな?」
「よくわかんないけど宣伝になるのなら……」

と、なし崩し的に被害に遭われている女性もいるかもしれない。しかも私の名前で……と思うとフツフツと怒りがこみ上げてきます。もしそういった輩が現れた場合、店舗型であればコール(内線)、派遣型であれば電話をして必ずお店のスタッフさんに確認を取るようにしてください。

最後にニセモノの皆さん、ほんのイタズラ心でやっているのかもしれませんが、バレたら……具体的には書きませんが貴方が想像している以上に怒られるでしょうし、払ったお金が無駄になると思いますので止めた方がいいですよ。(文◎阿部定治)